フィリピンで太らずに済む方法とは?
留学や長期滞在、移住などで日本人から人気のフィリピン。
物価も安く不動産も手に入れやすいため、永住を考える人も多いようです。
また、数ヶ月単位で留学したりプチ移住を楽しんでいる人もいます。
フィリピンは1年を通して暖かく、人々のフレンドリー。
経済成長が目覚ましくインフラ整備も進んできているため、生活の利便性も上がってきました。
しかしながら、フィリピンに長期滞在している人の多くが、健康管理には結構頭を悩ませているようです。
というのも、食文化が日本とはまったく違うため、なかなかヘルシーな食生活をするのが難しいんですね。
そのため、住み始めて最初の頃は日本人は体調を崩しやすくなるようです。
また、太ってしまう人も多く見られます。
フィリピン人は全体的にぽっちゃりな人が多めで、肥満体型の人も少なくありません。
どうやら日本人も、彼らと同じように生活していると体重がどんどん増えてしまうようです。
フィリピン生活では、どんなことに気をつければ太らずに済むのでしょうか?
食文化の違うこの国で、できるだけヘルシーに過ごす方法を考えてみましょう。
■栄養バランスを考える
フィリピン人が太っている最大の理由は、栄養の偏った食事をしているからです。
彼らの食生活を観察してみると、白いご飯とフライドチキン、もしくはファストフードなどをメインにしていることが分かります。
野菜はほとんど食べず、炭水化物、タンパク質はたくさん摂っているものの、ビタミンやミネラルなどは圧倒的に不足しているんです。
しかも、揚げ物や肉がメインで、カロリーも高め。
彼らと同じような食生活をしていれば、体調が悪化し病気にかかりやすくなるのも当たり前です。
事実フィリピン人は生活習慣病にかかりやすく、平均寿命は69歳と日本人の83歳と比較してかなり若くなっています。
適正な体重を保つためには、栄養バランスを考えた食事をするのが基本です。
毎食、というのは難しいかもしれませんが、野菜がきちんと採れているか?油分が多すぎないか?などは食事の際に意識してみた方が良いかもしれません。
■お菓子、インスタント食品に注意
フィリピン人は、揚げ物、肉、ご飯が大好きですが、この他にもインスタント食品やお菓子をよく食べます。
インスタント食品の代表としては、「パンシット・カントン」(お湯で戻すフィリピン風インスタント焼きそば)がありますが、これも主成分が炭水化物と脂質で、栄養らしいものはほぼ入っていません。
味も濃く、塩分の摂りすぎにもつながります。
とてもジャンキーな味で癖になり、しかも1個20円〜30円と安いのでついつい手が出てしまうのですが、あまり頻繁に食べないほうが良いでしょう。
また、フィリピンでは日本にはないお菓子もたくさん売られています。
そして甘いお菓子は本当にめちゃくちゃ甘いんですね。
チョコレート1つ比べてみても、日本とは使われている砂糖の量がまったく違うのが分かります。
カフェで売られているケーキなども、見た目は可愛いのですが、味はびっくりするくらい甘い。
暑いフィリピンでは、品質保持のために砂糖をたっぷり入れる習慣があるようです。
人は甘いものを食べているとだんだん慣れてきて、しかも依存性も高まってくるので、フィリピンのお菓子を日常的に食べるのはとっても危険です。
お菓子を食べるときは、ほんの少量にするか、ちょっと値段は高くても日本のものを買ったほうが体には優しいと思います。
■自炊をする
これは日本にいても同じかもしれませんが、やはり外食を続けていると体には負担になります。
栄養バランスが悪いことに加え、塩分や糖分の摂りすぎ、野菜不足につながってしまうのです。
ですので、長期滞在する方でキッチンが使える場合は、できるだけ自炊を心がけましょう。
フィリピンのスーパーでは、品質はあまり良くないものの野菜も買えますし、果物は新鮮で美味しいものが手に入ります。
日本の調味料も手に入るので、油少なめのヘルシーメニューだって作ることは可能なのです。
自炊すれば節約にもなります。
■間食はほどほどに
フィリピン人は、「メリエンダ」(スペイン語でおやつの意味)と呼ばれている間食を必ず摂る習慣があります。
朝昼晩の3食のほかに、2〜3回のおやつタイムがあるのです。
しかし、これが「おやつ」とは呼べないほどヘビーな時もあるからびっくりしてしまいます。
ファストフードを食べる時もありますし、上記で紹介した「パンシット・カントン 」をメリエンダにする人もいます。
もしくは、もち米を使ったずっしり系のお米スイーツや、ドーナツなんかも大好きです。
これらを3食のほかに食べていれば、太るのは当たり前かもしれません(というか、そんなに食べられる彼らの胃袋に驚きですが・・・)。
間食は、適度にとれば仕事や勉強のパフォーマンスも上がったりするので、良い面もあります。
しかし、満腹になるほど食べるというのは、眠気の原因にもなりますし、健康面でもまったくオススメできません。
小腹が空いたな〜と思ったら、お菓子は少量かじるくらいにしておきましょう。
糖分が気になる人は、日本から梅干しや昆布、スルメなどのローカロリーなおやつを持ち込むのも良いと思います。
■和食を選ぶ
日本食は世界的にみてもやはりヘルシーです。
ラーメンや天ぷらなどは高カロリーですが、定食や家庭料理は、たんぱく質、ビタミン、炭水化物などがバランス良くとれるのでオススメ。
自炊をするか、できないときは和食レストランで出来るだけ野菜や海藻などが多く含まれているメニューを選ぶと良いでしょう。
幸いフィリピンには、質の良い日本食レストランがたくさんあります。
多少値段は張っても、毎日フライドチキン&ご飯を食べて体調を崩すよりはずっと良いはず。
■運動する
当然ながら、健康な体を保つには食生活を管理するだけでなく、運動も必要です。
しかし、フィリピンではそれがなかなか難しい。
なぜなら、常に暑いのでなかなか体を動かす気になれないんですね。
日本では歩いて仕事や学校に行くことで運動不足を解消するのも可能ですが、フィリピンの炎天下で徒歩通勤はかなり厳しいんです。
みんなタクシーやジープニーなどに乗って移動するので、歩くことが少なくなってしまいます。
ですので、週末はジムやプールに行って運動するのがおすすめ。
実はフィリピン人には筋トレが好きな人も多く、特に男性はマッチョになるためにジムに通っている人も大勢います。
コンドミニアムに滞在している人ならジムやプールが無料で使えるはずなので、多いに利用しましょう。
■留学中の寮生活は健康的
フィリピンでは偏った食生活&運動不足で太りやすいのですが、留学で寮に入っている場合は、比較的健康的に過ごすことができます。
寮では早寝早起きもしますし、食事も栄養バランスが考えられたものが提供されるからです。
また、語学学校によってはプールやジムも備わっているので、運動することもできます。
フィリピンに滞在するにあたっては、英語も学べて健康的な生活ができる留学という形を選ぶのもオススメです。
■フィリピンでは食事と運動に気を配ろう!
いかがでしたでしょうか。
脂っこく甘い食べ物が中心のフィリピンでは、油断すると生活習慣が乱れ、すぐに太りやすくなってしまいます。
2〜3ヶ月で10キロ以上太ったという人も少なくありません。
また、太り気味のフィリピン人と毎日一緒にいると、なんだか自分が痩せて見えてしまって、食べ過ぎる人も多いようです。
体重や体型を維持したい人、そして何より健康な体で過ごしたい人は、フィリピン生活では食事と運動にぜひ気を配ってみてください。