フィリピンで買うと高いもの
物価が安いこと知られるフィリピン。
特に日本人にとっては、破格!!と思ってしまうようなものも多々あり、買い物が楽しくなってしまうかもしれません。
物によっては半額〜4分1くらいの値段で買えるものもあります。
大幅に節約できるという理由で、わざわざフィリピンにプチ移住する人もいるくらいです。
しかし、そうは言っても決してすべてのものが安いわけありません。
日本と変わらない値段のものもありますし、むしろフィリピンの方が高いものもあります。
できればそういったものは日本で手に手に入れておきたいものです。
今回は、フィリピンで買うと高いアイテムをご紹介します。
これから渡航する予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。
■ユニクロは高級ブランド?!
フィリピンにユニクロが進出したのは、2012年のこと。
それからわずか5年で40店舗まで拡大しました。
しかし、売っている衣類は日本で買うより割高なのです。
もちろん商品は日本のユニクロと同じクオリティのものですが、どうやらフィリピンではユニクロは「高級ブランド」の1つとして売り出しているのだそう。
ターゲットは、上位層の人々および富裕層。
彼らにとってユニクロは「日本のファストファッション」ではなく「グローバルなアパレルブランド」という位置付けになっているそうです。
フィリピン人の平均所得は1日1,000円もいかないくらいなので、中間層以下は簡単には手が出ませんが、富裕層にとってはステータスにもなるようなブランドになっており、彼らは日常的に購入しています。
ユニクロの服がステータス・・日本人からすると、ちょっと想像できませんね。
なお、フィリピンでは現地の気候に合わせて夏物を多く取り揃えたり、フィリピン人の体格に合わせてSサイズを多めに用意するなどして、現地の人々のニーズに応えています。
いずれにしても、フィリピンでユニクロの商品を買うのは、決してお得ではありません。
必要なものがあるなら、日本で買って行ったほうが良いです。
ただ、フィリピンに行ってからもいざとなれば買うことができる、というのはなんだか安心できますね。
靴下など、ちょっと欲しい時に便利だと思います。
■無印良品の値段も1.5倍
文具や生活雑貨、衣類、食品、家具まで何でも売っている無印良品。
シンプルで機能的なデザインが人気ですよね。
日本でも特別安いイメージはありませんが、フィリピンでは日本の1.5倍ほどの設定となっており、なおさら庶民には手が出るお店ではありません。
ターゲットはやはり富裕層で、一端の大学に通う学生などがペンケースやノートを使っているようです。
一般にフィリピン人は明るく派手な色やデザインを好む傾向がありますが、富裕層のフィリピン人に関しては、無印のシンプルで美しいというコンセプトを高く評価しているのだそうです。
高品質な無印の商品がフィリピンでも手に入るのは嬉しいですが、1.5倍の値段となると、若干躊躇してしまいそうですね。
ユニクロと同様、必要と分かっているものがあるなら、日本で買っておいた方が良いでしょう。
フィリピンではちょっとした高級品になるので、プレゼントを買うのに使っても良さそうです。
■ダイソーなのに100円じゃない
100円ショップのダイソーは、フィリピンにも店舗がたくさんあります。
キッチン用品や掃除用具、食品、おもちゃまで何でも売っていて便利なダイソーは今や生活に欠かせない存在ですが、実はフィリピンでは100円ではなく88ペソ(約200円)です。
なので、フィリピン人にとってのダイソーは、私たち日本人にとってのそれとは全然違う感覚でしょう。
もしも日給1,000円だとしたら、200円のものをホイホイ買うわけにいきませんよね。
ただ、フィリピン人にとっては、日本製の高品質なものが88ペソで買える!というのは楽しいようで、特に化粧品コーナーなんかは女性に大人気です。
フィリピン在住の日本人にとっても、値段は約2倍とはいえ、ダイソーがあると結構便利です。
どうしても日本のアイテムが必要!という時には、重宝します。
日本の100均の感覚でいろいろ買いすぎてしまわないように注意したいですね。
■日本の家電は日本で買おう
当然ながら、日本製の家電は日本で買った方が安いです。
Panasonicや東芝のパソコンなどはフィリピンでも人気がありますが、関税もかかっているため日本より高くなっています。
現地人で手が出るのはかなりのお金持ちでしょう。
日本で買えるものは買って行った方が得です。
特にパソコンはフィリピンで買うとキーボードの配列が違ったりすることもありますので注意が必要です。
ドライヤーや調理家電などはフィリピン製のものでも使えますし値段も安いですが、まったく長持ちはしません。
現地滞在中だけ使って、あとは捨てるか誰かにあげるくらいの気持ちで買った方が良いかもしれません。
■日本食材、調味料は1.5倍〜2倍
日本人が多く住むフィリピンには、日本食材や日本の調味料が買えるお店もたくさんあります。
マニラでは「ニューはっちん」や「富士マート」なんかが有名です。
日本のお米はもちろん、醤油や味噌などの調味料、漬物、昆布などの乾物、ふりかけ、お菓子などなど、日本に売っているものと同じ商品がいろいろ揃っているので、最初に見るとちょっと嬉しくなるでしょう。
生鮮食品もあり、日本人がよく使うネギやチンゲン菜、大根などの野菜、きのこ類、豆腐なんかも買えます(ただし野菜は鮮度があまり良くありません・・)。
フィリピンで日本食を作りたい人にとっては、とっても助かる存在ですね。
しかし、輸入している分値段はやっぱりお高めで、1.5倍〜2倍といったところ。
調味料などは日本から持ち込むと重さもあって大変なので、多少高くても現地で買うのが良いのかもしれませんね。
■驚くほど高い電気代
フィリピンは、家賃も水道代もガス代も食費も、総じて日本より安いです。
しかしながら、電気代だけはまったく事情が違い、なんと日本より割高なんです。
日本と同じ感覚でエアコンをつけっぱなしにしていると、あっという間に何千円にも跳ね上がっていきます。
これは、インフラがまだ未整備であることや、盗電が多いことなどが原因になっています。
また、フィリピンの家に付いている家電は省エネ設計にはなっておらず、日本のものよりも電気を食いやすいのです。
フィリピン人が昼間涼しいショッピングセンターで過ごすのも、家でエアコンを使わないためなんだとか・・。
日本人にとっても厳しいと感じるくらいなので、フィリピン人にとっては法外な料金と言えるでしょう。
インフラ整備がもう少し進めば、将来的には電気代も安くなるかもしれませんが、今のところは頑張って節約して使うしかなさそうです。
■高いのは日本の製品!
いかがでしょうか。
フィリピンで買うと高いお店やアイテムをご紹介しました。
総じて、日本のブランドはあまりフィリピンでは買わない方が良い、といったところですね。
あとは電気代さえ頑張って節約すれば、食費も交通費も通信費もほぼすべてのものがフィリピンの方が安いです。
上手にやりくりして快適なフィリピン生活を送ってくださいね!