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「特定技能」人材にもコロナウイルスの影響


努力の末に「特定技能」資格を取得したフィリピン人たち。
 
彼らは家族の暮らしを支えるため、日本への出稼ぎを望んでいます。
 
しかし、新型コロナウイルスの影響により困難な状況となってしまいました。
 
 

■特定技能とは?

「特定技能」は、2019年4月に新設された日本の在留資格です。
 
日本では基本的には外国人の単純労働は認められていませんが、深刻な人手不足に対応するため、能力のある外国人を雇用する動きが始まっています。
 
特定技能を取得した外国人は、特に人材が確保できていない介護業、建設業、宿泊業、農業、外食業など14業種の「特定産業分野」で、働くことができるようになります。
 
試験は技能水準と日本語能力水準を測るものがあり、合格は簡単ではありません。
 
しかし、外国人にとっても、母国よりも賃金の高い日本で、しかも長く働けるとあって、注目を集めている資格なのです。
 
 

■想定外に少ない外国人

「特定技能」が創設されて今月で1年が経ちました。
 
しかし、日本が想定していた受け入れ人数5,000人にはまったく及ばず、実際に2019年末に介護の特定技能で在留していた外国人はたったの19人。
 
資格取得者も想定の3%で、人材不足はほとんど解消されませんでした。
 
理由としては、派遣される実習生の金銭的負担が大きいことや、日本語の試験が難しすぎてチャレンジできない、といったことがあるようです。
 
介護の試験の合格者はフィリピン人が最も多くなっています。
 
 

■滞る手続き

実際に日本へ来て働くためには、フィリピン政府が認めた送り出し機関を仲介する必要があります。
 
これにも時間がかかってしまうようです。
 
また、外国人を受け入れるには1人あたり150枚以上もの提出書類があります。
 
手続きが複雑で、外国人を雇いたい中小企業からは「何をすれば良いか分からない」といった声も聞かれるようです。
 
仲介業者も、フィリピン側の送り出しルールの確認に時間がかかっているとのこと。
 
 

■新型コロナウイルスの影響

手続きが複雑すぎて進まないことに加え、今年に入ってからは新型コロナウイルス騒動で状況が一変してしまいました。
 
フィリピンも日本も互いの往来を停止し、フィリピン人が日本へ来ることも出来なくなりました。
 
せっかく試験に合格できた技能の高いフィリピン人がいても、日本へ来るすべがなければ他の国へ出稼ぎに行ってしまうこともあるでしょう。
 
いずれにしても、ロックダウン中のフィリピンではどこへ行くこともできません。
 
現在1,400人ものフィリピン人が、手続きが進まずに足止めをくらっているそうです。
 
そして日本の人材不足もまったく解決されていません。
 
フィリピン人が無事日本へ渡り、そして日本企業が彼らを無事受け入れるためにも、今は新型コロナウイルスが終息するのを待つしかない状況のようです。