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反ドゥテルテ感情が高まるフィリピン


フィリピンでは、新型コロナウイルスに対する一連の政府の措置や中国への対応について避難の声があがっており、ドゥテルテ大統領への不満を噴出する人々が増えているようです。
 
 

■遅すぎた新型コロナウイルスへの対応

フィリピンでは先日初めて、中国以外での新型コロナウイルス感染による死者が出ました。
 
死亡したのは武漢からフィリピンへ渡っていた中国人男性。
 
これに対し国民は、ドゥテルテ大統領の対応が遅かったからだと怒りを露わにしました。
 
フィリピン政府は中国からの訪問者の入国を段階的に禁止してきており、現在は中国、香港、マカオからの外国人を規制しています。
 
また12日には台湾からの訪問も禁止すると発表し、物議を醸していました。
 
しかし、最初にフィリピンで新型コロナウイルス感染が見つかったのは1月21日。
 
一度ドゥテルテ大統領は「中国人の入国を制限したくない」と発言し、その後1月31日に初めて中国湖北省からの旅行者を入国禁止にしました。
 
最初の感染確認から10日も経ってから初めて対策を講じたことは、フィリピン国民に「遅すぎた」という印象を与えたようです。
 
 

■”ドゥテルテをやめさせろ”

ドゥテルテ大統領が初めに中国人の入国を制限したくないと発言した背景には、当然ながら中国との関係を悪化させたくないという思いがあったからでしょう。
 
フランシスコ・デュケ保健長官も、中国からの観光客を制限すれば「政治的および外交的影響」を引き起こすと発言しました。
 
しかし、フィリピン国民からすれば、”対応が遅すぎたせいでウイルスに感染した可能性のある人がたくさんフィリピンに入ってきてしまった”、”フィリピン人の人権や命よりも外交関係を優先した”といったネガティブな印象しかありません。
 
さらにフィリピンは1月26日に、フィリピン製のマスク140万ドル分を中国に送ったと発表しました。
 
国内では品切れが続出し、高く転売されている状況にも関わらず、なぜ中国国民を優先するのか?タール火山噴火時には全く支給されなかったのに・・?
 
しかも、フィリピン国内では無料でマスクを配布する計画はないと言います。
 
信頼を揺るがせてしまった結果、ツイッターでは”#OustDuterte(ドゥテルテをやめさせろ)”というハッシュタグがトレンド入りしました。
 
 

■「チノイ」と在フィリピン中国人への人種差別

フィリピン国内では、「チノイ」および在フィリピン中国人と、フィリピン人との関係も悪化してきているようです。
 
「チノイ」とは、中国系フィリピン人のことで、フィリピンの人口の25%を占めます。
 
彼らは昔からフィリピンにおいてはエリート層としてフィリピン社会に溶け込んでいますが、時にはフィリピン人から反感を買うこともあるのだそう。
 
本人たちはフィリピン人だというアイデンティティがあるようですが、反中感情が高まる時には、いつも中心に立たされる辛い立場にあります。
 
また、フィリピンには大勢の中国人労働者がいます。
 
オンラインギャンブル業界には25万人にも及ぶ不法労働者もいるとされており、「中国人によってフィリピン人の雇用が奪われている」という批判の声も。
 
さまざまな複雑な事情が絡み合い、人種差別の原因になっているのです。
 
 

■南シナ海問題に対する姿勢

南シナ海問題に関してドゥテルテ大統領が丸腰の姿勢でいることもまた、国民から疑問視されています。
 
具体的には、フィリピン海域に中国の人工島を建設することを許可したり、インフラプロジェクトにおいて中国の高利貸付契約にサインしてしまったことなどがあり、中国に対して甘すぎるという評価になっているのです。
 
 

■混乱するフィリピン国内

支持率も相変わらず高く人気のドゥテルテ大統領ですが、新型コロナウイルスは予想以上に猛威をふるい、フィリピン国内にさまざまな混乱を招いています。
 
先日は「米軍地位協定」を破棄したことでも大きなニュースになりました。
 
さまざまな課題やプロジェクトが山積みの中、今後どう舵を切っていくのかに注目されます。