ドゥテルテ大統領の支持率はフェイク?
フィリピンは世論調査の好きな国として知られているそうです。
大統領の支持率に関しても頻繁に調査が行われており、人々の関心を集めています。
しかしながら、世論調査を行なっている企業は複数あり、調査する企業によって同じ内容であっても結果がまったく違うことから、その信頼性の低さが疑問視されています。
フィリピンの民間調査会社SWSは、7月にドゥテルテ大統領の支持率調査を行いました。
その際は、前回の結果から5ポイント下がった65%という数字でした。
2016年の大統領就任以来、最低の支持率です。
しかし、新たに「パルス・エイシア(PAR)」社が今年の7月に同様の調査を行なったところ、逆に8ポイントも高い88%という結果に。
SWSとPRAが調査した時期はほぼ一緒であるため、大きな差が出ているのは何かしらの誘導があったと見られています。
実際フィリピンでは、政府に有利な結果になるようにお金をかけて調査を依頼する例もあとを絶たないといいます。
さらに、調査のやり方も、調査側が求める回答を誘導するような設問になっていたり、答え自体を調査員が勝手に書き換えたり、最初から回答を書き込んだシートにただサインだけをもらう形式になっていたりするなど、まったく信頼性のないものも多々あるのだそう。
日本やアメリカでも、安倍首相やトランプ大統領の支持率に関しては頻繁に話題になっており、ある程度公平性が保たれていると言われていますが、フィリピンでは世論調査に関しても無法地帯になっているようです。
しかしながら、アメリカや日本でも固定電話のある家庭のみを対象に調査している例も多々あり、携帯やスマホしか持たないほとんどの人々までは調査が及んでおらず、結果にも偏りが生じているのでは?という指摘もあります。
今回のフィリピンのSWSとPRAの調査に関してドゥテルテ大統領は、あからさまにSWSの方は否定し、PRAの調査を支持しているとこのこと。
当たり前といえば当たり前かもしれませんが・・・。
通常の政府で、88%もの支持率を得ることはほぼありえません。
あるとすれば独裁国家くらいでしょう。
ドゥテルテ大統領率いるフィリピン政府は、破天荒な政策でありながら根強いファンは多いです。
しかしながら、支持している層が大きく偏りすぎていることは否めません。
フィリピンが本当の意味で国民にとって良い政府となるように願うばかりですね。