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ロックダウンから5週間…変わり始めるフィリピンの情勢


新型コロナウイルス感染拡大防止のため、マニラ首都圏を含むルソン島全域がロックダウンされてから、早5週間が過ぎました。
 
ドゥテルテ大統領は期間を4月30日まで延長するとしており、あらゆる対策が実施されてはいますが、それでもウイルスの感染拡大はとどまるところを知りません。
 
4月20日時点での感染者数は6,599人、死者は437人に上っています。
 
また、マニラ首都圏だけでなくセブでも感染者の増加ペースが上がっており、外出禁止の制限の中、不安な日々を送っています。
 
 

■貯金も備蓄もないフィリピン人

ロックダウンから1ヶ月以上経った今、感染者拡大の他に心配されているのが、治安の悪化です。
 
始まったばかりの頃は、外に出る人が減ったため自ずと犯罪率も減ったのですが、だんだんとその状況も変わってきています。
 
というのも、やはり働けなくなってしまった人々の生活が、かなり困窮し始めているのです。
 
ホームレスまでとはいかなくとも、フィリピンの国民のほとんどは貯金などほぼ皆無です。
 
食糧も、最初は家にあったもので何とか生活できていたようですが、それももう底を突いてきています。
 
ロックダウン中でも冗談を言って笑えていた数週間前とは、人々の表情も変わってきているようです。
 
 

■フィリピン人同士でも窃盗

フィリピン人はみんな基本的に貧しいため、スリや窃盗の対象になるのは主に外国人です。
 
しかし、最近はフィリピン人同士でも盗み合いが起こっているのだとか・・。
 
スーパーで大量の食料品を買い込んでいると、その買い物袋を盗られたりすることがあるそうです。
 
ストリートチルドレンなどではなく、普通の住民に、です。
 
お腹が空いてどうしようもなくなった人々は、相手が誰であろうと食べ物が盗れそうなら盗ります。
 
もちろんお金を盗もうとする人もいますが、結局お金で買うのも食べ物ですので、どちらを盗んでも同じです。
 
彼らの家にはもうお金も食べ物も何もないのです。
 
小さな子供がいる家庭は特に、何が何でも食料を手に入れなければならないと必死になるのは当然でしょう。
 
 

■1人で外を歩く恐怖

「Enhanced Community Quarantine(強化されたコミュニティ隔離措置)」では、買い出しのために外出できるのは1家庭につき1人だけです。
 
そのため、外を歩くときは必ず1人で歩くことになります。
 
ただ、治安が悪化し始めている今は、1人で外に出るのを怖がる人も多くなっているようです。
 
女性1人が両手に荷物を抱えて歩いていたら、後ろからバイクなどでひったくるのは簡単です。
 
自分の車がある人は車で出かけるのが最も安全かと思いますが(公共交通機関は運休中)、そんなものは所有できない低所得層の方が圧倒的に多いのです。
 
また、大量の食料を買い込んで車に積んでいる人を見れば、その家を狙う泥棒もいるでしょうから、車があったからといって安全とも限りません。
 
住民の中には、1人で行動するのを避けるため、近くを歩く別の買い物客に声をかけ、一緒に行こうと誘う人も出てきているのだとか。
 
検疫の面では2人以上での行動は好ましくはありませんが、だからといって買ったものを盗られるわけにもいかず、何とか安全に買い物を済ませようと工夫しているのです。
 
 

■サリサリストアの店員も警戒

スーパーやコンビニでも、万引きが横行しているのだとか・・。
 
もちろん、手癖が悪いとかではなく、お金がないため仕方なく盗む、ということです。
 
また、警備員もおらず1人で切り盛りしているようなサリサリストア(フィリピンのローカルなコンビニ)も、商品を強奪されたりするのを恐れて、商品の棚に板を張るなどして対策しているそうです。
 
 

■滞在中の日本人が注意すべきこと

フィリピン人同士でも窃盗が起こっているくらいなので、日本人をはじめ外国人は特に注意しなくてはいけません。
 
ロックダウンの有無にかかわらず、日本人=お金持ちとして彼らは認識していますので、このような環境下では余計に狙われやすくなります。
 
カバンは前に抱える(もしくはカバンを持たない)、明るいうちに出かける、大金は持ち歩かない、速く歩くなど、基本的な防犯対策を取るのはもちろんのこと、買い物が終わったあとも自宅に着くまで油断しないようにしてください。
 
 

■変わりつつあるフィリピンの情勢

ロックダウンが長引けば、新型コロナウイルスの感染は抑えられるかもしれませんが、代わりに人々は生活できなくなっていきます。
 
「強化されたコミュニティ隔離措置(Enhanced Community Quarantine)」の期間は、今のところ4月30日までとされていますが、今後の感染者の推移などによってはもっと延びるかもしれません。
 
フィリピン政府は物資の配給や給付金などの措置も行なってはいますが、量が十分ではなく、地域によっては行き届いていない家もあるそう。
 
また、フィリピンの家庭はほとんどが大家族のため、一時的に配られた米や野菜は数日で食べ尽くしてしまいます。
 
犯罪を防止していくためには、きちんと全世帯に物資が行き渡るようにすること、そして配給量をもっと増やす必要があるでしょう。
 
外は人があまり歩いていないため一見平和そうに見える現在のフィリピンですが、確実に情勢は変わりつつあります。
 
マニラでもセブでも、フィリピン滞在中の日本人は特に気をつけて行動してください。