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フィリピンで暮らす困窮邦人事情とは?


わずかな年金だけで細々と楽しみもなく暮らすくらいなら、海外に移住したいーー。
 
そう考えてフィリピンへ渡る日本人高齢者は多いようです。
 
物価が安いフィリピンなら少しばかり贅沢もできるだろうし、暖かい南国で余生を過ごすのはちょっとした憧れでもありますよね。
 
 
しかし、このように考えてフィリピンへ移住したものの、結果的に「困窮老人」になってしまう人も少なくありません。
 
思い描いていたリゾート地での悠々自適な暮らしとはかけ離れた生活をしている人もいるのです。
 
 

■「困窮老人」とは?

困窮老人とは、海外で経済的に生活困難になっている日本人のことを言います。
 
2014年時点で世界には359件のケースが報告されており、そのうちアジアは255件を占めます。
 
彼らは日本へ帰る資金もなく、各国の日本大使館へ助けを求めていますが、問題が解決しない人も大勢います。
 
フィリピンは特に困窮老人が多い国と言われており、年間100人前後が大使館へ駆け込むそう。
 
それがここ10年くらい続いている現状があり、日本のメディアでもたびたび話題になっています。
 
 

■きっかけはフィリピンパブ?

困窮老人たちが最初にフィリピンへ来たきっかけは、フィリピンパブで知り合った女性であることが多いです。
 
今でこそ日本では激減したフィリピンパブですが、ほんの20年くらい前までは日本中でブームになっていました。
 
「興行ビザ」で1年に8万人ものフィリピン人女性が入ってきて、フィリピンパブで日本人男性たちをもてなしたのです。
 
キャバクラよりも安く、高齢でも若くて可愛いピチピチのフィリピーナがちやほやしてくれることから、数多の男性がフィリピンパブにはまりました。
 
当時を知る人によれば、フィリピンパブ嬢は日本のキャバクラ嬢よりもビジネスっぽくなく、フレンドリーなところが良かったのだそう。
 
そしていつしか恋愛関係に発展(していると勘違い?)し、フィリピンへ帰国することになったフィリピーナを追いかけて、フィリピンへ渡ることを決意するのです。
 
日本で一人で老後を過ごすのは寂しいだけだ、フィリピン人と結婚して現地で幸せに暮らそう、と考えるのですね。
 
 

■路上や教会で暮らす羽目に・・

しかし、いざフィリピンへ渡ってみると、理想とはかけ離れた生活になってしまいます。
 
フィリピン人女性には散々貢いだものの、その後捨てられ、行く場所も住む場所もない・・という状況に陥るのです。
 
フィリピン人女性はもともと日本の老人なんかに興味はなく、お金が欲しかっただけ。
 
吸い取るものがなくなったら、用はないというわけです。
 
取り残された日本人男性は、貯金も底を突いている上、現地の言葉もまともに話せないため、仕事に就くこともできません。
 
ただ、フィリピンは暖かいため路上で寝ていても凍え死んだりするようなことはないのです。
 
また、キリスト教が根付いているフィリピンでは、教会内で寝て生活することも可能だったりします。
 
 

■なぜ日本へ帰らないのか?

なぜ彼ら日本人男性は、日本へ帰るという選択をしないのか?
 
その理由は、まず多くの男性がすでにビザを延長できない状況になっていて、不法滞在になってしまっているということ。
 
それから、もともと日本での老後に希望を見出せずにフィリピンに来ているので、特に帰りたい気持ちにもならない、というパターンなどがあります。
 
また、日本大使館に助けを求めると「親族に連絡をしてください」と言われるそうですが、すでに親族からは見放されていて誰も相手にしてくれない、という例が多いようです。
 
 

■幸せに暮らす日本人もいる

こういったネガティブな現状があるのは確かですが、一方で、思い描いた理想通りの生活をしているリッチな邦人もフィリピンには存在しています。
 
彼らは若くて可愛いフィリピン人女性と結婚し、コンドミニアムに住んで、メイドや運転手を雇って、南国リゾート地で自由にのびのびと暮らしています。
 
多くの日本人男性が海外移住に憧れるのは、実際にこういった成功例もあることを耳にしているからでしょう。
 
 

■フィリピン人と同じ水準の生活もある

しかし、いくら物価の安いフィリピンであっても、安定した十分な収入もしくは一生困らないだけの貯金がない状態では、そう裕福な暮らしはできません。
 
フィリピンへ渡った男性の中には、フィリピン人女性と結婚しつつ、平均的なフィリピン人男性と同じ水準の所得を得て、素朴で慎ましい暮らしをしている人もいます。
 
現地の給料は安いので贅沢はできませんし、ましてや日本へ帰ることも簡単ではありません。
 
しかし、愛する妻がいて子供がいれば、たとえギリギリの生活でも、フィリピンに来て良かったと考える人もいるのです。
 
日本のように便利な生活ではないものの、家族や地域のコミュニティとの繋がりを楽しみながら暮らすのは、日本で年金生活をして孤独死するよりも何倍もマシです。
 
ただ、現地で働くためにはどうしても英語かタガログ語ができないと難しいでしょう。
 
 

■フィリピンへ渡る前に考えよう

フィリピン人女性を追いかけてフィリピンへ渡り、幸せな夫婦生活を送っている、という人たちも決してゼロではありません。
 
しかし、日本での生活を捨てて海外へ渡れば、「困窮老人」になるリスクはあることを知っておいた方が良いかもしれませんね。
 
また、”南国での悠々自適なセカンドライフ”を求めてフィリピンへ渡る際も、やはり資金をどうするかはしっかり計画しておくべきです。
 
物価が安いと言われているフィリピンですが、日本と同じレベルの生活を求めれば、実は日本と同じくらいのお金がかかります。
 
フィリピンで働いて日本と同じ水準の収入を得るのは難しいですし、高齢であれば日系企業で働くチャンスは少なくなります。
 
資金がショートしそうになったら、お金がまだあるうちに移住は諦めて日本へ帰るという選択肢もあるでしょう。
 
どんな生き方を選ぶにしても、いっときの感情で衝動的に動くのではなく、冷静になって自分の幸せとは何なのか?を一旦よく考えたいですね。
 
そして、そういったリスクを取ってまで海外移住した方が良いと考えさせてしまう、今の日本の社会システムにも問題はありそうです。