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フィリピンのプラスチックごみ削減への取り組み


プラスチックごみが海洋生物をはじめあらゆる環境汚染の原因になっていることは、周知の事実です。

特にアジア圏はプラスチックごみを出している国々の中で上位となってしまっており、フィリピンもその1つに含まれています。

<プラスチックごみを多く出している国>

1位:中国

2位:インドネシア

3位:フィリピン

4位:ベトナム

5位:スリランカ

これらの5か国だけで、世界のプラスチックごみの6割以上を占めているそう。

このようにアジア圏でプラスチックごみが多く流出してしまっている理由は、廃プラスチックの再利用をしているからです。

プラスチックは原料から作るよりもリサイクル用の廃品を輸入した方が安いため、長年アジアの国々では欧米諸国などから廃プラスチックを買っていました。

そして、再利用されたあとは、適切な処理の仕方が分からないため、結局は捨てられているのです。

プラスチックは軽いので、簡単に風に乗って飛んでいき、やがては海へたどり着きます。

 

■マイクロプラスチック

プラスチックごみによる海洋汚染では、ビニール袋などによって窒息するウミガメが見つかるなど様々な深刻な問題が起こっています。

しかしこういった目に見える大きなプラスチックごみだけでなく、「マイクロプラスチック」の存在も憂慮すべき問題です。

マイクロプラスチックとは、プラスチックに紫外線が当たって劣化する過程で出てくる、5ミリ以下の小さな物質です。

このマイクロプラスチックに海の中に存在する化学汚染物質がくっつくという現象が起こっており、さらにそれを魚たちが食べてしまっています。

そして、その魚たちを実は自分たち人間が食べているという恐ろしい実態もあります。

 

■フィリピンの取り組み

フィリピンは、自国に美しい海を持ちます。

しかし近年は、こういった廃プラスチックごみなどによる海洋汚染が進み、マニラ湾は見る影もない状態となってしまっています。

また、リゾートアイランドとして知られるボラカイ島も、現在は清浄されて綺麗になりましたが、一時は「ごみ溜め」と呼ばれてしまうほどひどい状態でした。

そんなフィリピンでは、出来るだけプラスチックごみを出さないための取り組みが進んでいます。

■紙ストロー

レストランはもちろん、ファストフードでもプラスチックストローはまず出てきません。

あるとしても紙ストローですし、フィリピンで最も人気のファストフード店「ジョリビー」でもストローは廃止しています。

マクドナルドも同様で、紙コップに直接口をつけて飲むスタイルです。

■紙袋

ストローと同様に、袋もビニールは使われていません。

スーパーでもコンビニでも、茶色い紙袋に商品を入れられます。

持ち手がなくちょっと運びにくいので、フィリピンではマイバッグは必須アイテムだと思います。

ビニール袋はプラスチックごみの中でも特に軽く、台風の多いフィリピンでは風に飛ばされやすいので、重要な取り組みだと言えるでしょう。

■スプーンもない

ストローもビニール袋もないので、当然コンビニでプラスチック製のスプーンやフォークをくれることもありません。

ヨーグルトなどを買って「ください」と言っても「無い」と言われるので、マイスプーンも用意しておいた方が良いかもしれません。

 

■日本はどうなの?

フィリピンの取り組みを見ると、日本はまだまだ環境への取り組みは遅れていると感じませんか?

紙ストローで飲み物を提供しているところはほとんど見かけませんし、そもそもあまり売っていませんよね。

売っていてもプラスチックストローより高いので、飲食業者もコスト削減のために躊躇してしまうのでしょう。

最初からストローを使わずに飲むようにしてしまえば良いと思いますが・・。

また、スーパーやコンビニのビニール袋も、全然なくなってはいませんよね。

有料化しているスーパーは数多くありますが、ついついマイバッグを忘れてしまい、たいした金額じゃないからと買ってしまっている人も多いのでは?

コンビニも、「要らないです」言わない限り何でもビニール袋に入れますよね。

プラスチックフォークもスプーンも健在です。

それに、スーパーへ行けば野菜も果物も全部プラスチックのトレーや袋で包装されていますよね。

日本はプラスチック処理の施策があったため、行き場のないプラスチックごみは東南アジアほど出てはいませんが、実は廃プラスチックの発生量自体は世界で第2位なのだそう。

あまり危機感なく暮らしている私たち日本人ですが、だからこそ毎日大量にプラスチックごみが蓄積されており、限界を迎えるのも時間の問題です。

 

■プラスチックごみを減らすために

安く簡単に大量生産でき、便利この上ない素材のプラスチックですが、環境面で見れば完全に悪であると言わざるを得ません。

発展途上国と呼んでいるフィリピンがここまで進んだ取り組みを行なっているのですから、日本も早急に対策をするべきでしょう。

フィリピンに滞在してみて、環境保護への意識が高まったという日本人観光客も少なくありません。

まずは一人一人が、マイバッグやマイストロー(金属製のものが売っています)を使う、できるだけ包装されていないものを買う、プラスチック製品を買わないなど、捨てずに繰り返し長く使えるものを日常で使うようにしたいですね。