フィリピンで中国人の振り込め詐欺グループ301人逮捕
日本は十数年前から横行している”振り込め詐欺”。
近年は中国人をはじめとする大きな組織が同様の詐欺を働くようになっており、フィリピンでもその活動が行われているようです。
■301人の中国人詐欺グループ逮捕
11月9日、中国の公安機関によって、なんと301人もの振り込め詐欺容疑者がフィリピンから中国へ移送されました。
これらの中国人は、パラワン州のプエルト・プリンセサに8ヶ所の拠点を持ち、1,000件以上もの詐欺事件を繰り返していました。
その被害額はかなりの巨額になる見通しです。
摘発された拠点からは、パソコン、携帯電話、キャッシュカード、詐欺マニュアルなどが押収されました。
フィリピンでは10月にも振り込め詐欺容疑者が244人逮捕、中国のアモイ高崎国際空港へ送られ、公安機関に移送されています。
このようなグループは他にもまだ出てきそうですね。
■フィリピンだけではなくインドネシアでも
中国人の詐欺グループは、フィリピンだけでなく他のアジア圏の国でも活動を拡大しているようで、今年の4月にはインドネシア国内で中国人と台湾人の計40人が逮捕されています。
手口はやはり”振り込め詐欺”で、中国や台湾に国際電話をかけ、「法的問題に巻き込まれた」などとの嘘を情報を使って銀行口座に振り込ませていたようです。
さらに、2017年にも同じくインドネシアで振り込め詐欺をしていた中国人149人が逮捕されています。
■日本人も海外で逮捕されている
今年の4月にはタイで日本人の詐欺グループ15人が逮捕され話題となりましたが、その中の9人はフィリピンで1年間に渡って振り込め詐欺を繰り返していたそうです。
日本人までもがわざわざ海外へ飛んで詐欺を働いているというのは悲しい現実ですね。
厚生労働省の調査によれば、2018年の世帯平均所得は下がっているそうで、生活が苦しいと感じている国民は全体の57%もいるそうです。
しかも、以前は若い人が年寄りを騙す・・というのが一般的でしたが、最近は中高年の詐欺師も増えているのだそう・・・。
日本経済の将来を懸念して物価の安い東南アジアで暮らそうと考える日本人も多いようですが、中にはこういった詐欺に手を出してしまう人もいるのですね。