日本はフィリピンバナナ輸入国第1位
フィリピンの代表的なフルーツといえば、マンゴー、そしてバナナではないでしょうか?
フィリピンのバナナは世界各国に輸出されていますが、最も多く輸入しているのは実は日本です。
フィリピン統計庁が発表しているデータによれば、2018年のバナナの輸出額ランキングは以下のようになっています。
1位:日本 5.6億ドル
2位:中国 5.4億ドル
3位:韓国 2.0億ドル
4位:アラブ首長国連邦 5,600万ドル
5位:イラン 4,900万ドル
6位:サウジアラビア 2,600万ドル
7位:香港 1,500万ドル
8位:イラク 1,100万ドル
9位:クウェート 1,000万ドル
10位:シンガポール 700万ドル
ただ、金額ではなく重量ベースで見ると中国が日本を上回り、実質最大輸出国となりました。
中国は2018年に110万トンのバナナをフィリピンから輸入しており、去年と比べて56%も増加したとのこと。
フィリピン農業省としては、日本への輸出が減った要因は関税であると考えており、早々に撤廃するよう要請しています。
なお、日本は現在フィリピン以外にベトナム、ペルー、エクアドル、インドネシアといった国々からもバナナを輸入しています。
関税は日本以外に韓国でもバナナの輸出入量に大きな影響を与えており、現在30%課されているとのこと。
フィリピン貿易産業省では11月を期限に韓国との自由貿易協定を結ぼうとしていますが、交渉は難航している模様です。
自由貿易協定が発効されれば、そこから5年間かけて関税を撤廃したいとフィリピン側は考えています。
しかし、韓国側はまだ承認していないようです。
関税が課されていない中米各国ではシェアが伸びてきていますが、アジアのマーケットの拡大が課題となっています。
日本のスーパーでは普通に売られており価格も安いフィリピンのバナナですが、裏側には関税の問題や価格競争があるのですね。
日本が輸入国第1位というのも、ちょっと意外かもしれません。
いずれにしても、栄養たっぷりで安くて美味しいフィリピンのバナナは、これからも日本の家庭になくてはならないものでしょうね。