フィリピンに子供が多い理由と貧困問題


フィリピンに行くとびっくりするのが、子供がとにかく多い!ということ。

逆に少子化が進んでいる日本と比べると、本当にそこらじゅう子供だらけ、という印象です。

でも、その子供たちのほとんどは、その日食べるのにもギリギリなくらい、貧しい生活を送っています。

 

 

<フィリピンにはなぜ子供が多いの?>

世界銀行が発表しているデータによると、フィリピンの女性一人あたりの出生率は2.92人。

日本は1.44人というデータになっており、約2倍も出生率が高いのです。

ではなぜフィリピンではそんなに出生率が高いのでしょうか?

 

■キリスト教の影響

まず一番大きな原因が、宗教です。

フィリピンでは国民の80%がカトリックを信仰しており、カトリックでは避妊や中絶ができません。

そのため、セックスの際にコンドームを使用しない人たちが多く、どんどん妊娠します。

そして中絶も禁止なので、身籠ったら産むしかありません。

たとえ家庭が貧しく育てる資金がなかろうが、産まれる前に病気だと分かっていようが、関係ありません。

法をくぐって中絶する女性も稀にいますが、担当した医師はもし見つかると逮捕されます。

そもそも、中絶手術を受けるお金を持っている人がほとんどいません。

宗教の影響で、フィリピンでは子供がどんどん産まれ、人口が増え続けているのです。

 

■性の知識が乏しい

フィリピンでは上記のような理由からどんどん子供が産まれますが、みんな十分な教育を受けられていません。

学校に行く費用がないためです。

6%の小学生、11%の中学生が学校へ行っていません。

そのため、一般的な勉強が出来なくなるのはもちろんのこと、性教育も十分に受けられません。

要するに、妊娠のしくみや性病に関する知識などが大変乏しいのです。

性行為をすればいつでも妊娠の可能性があることもしっかり認識出来ておらず、10代のうちに妊娠する子も大変多いです。

こういった若い母親や父親たちは、学生のうちに子供が出来ることも珍しくありません。

国連によれば、フィリピンはアジア太平洋地域で唯一、10代の妊娠率が過去20年間で上昇した国となっています。

 

■できちゃった婚が多いフィリピン

フィリピンは、「できちゃった結婚が多い国」ランキングでアジア1位、世界でも3位となっています(ちなみに日本は12位)。

避妊も中絶も禁止なので、予期せぬ妊娠が発覚したら、育てるために結婚するのです。

学生だった場合は、子育てのために学校を辞めざるを得ないパターンも多々あります。

出来た子供をなんとか養おうと働く人たちも多いですが、仕事がないフィリピンではなかなか安定した職に就くことも出来ません。

大学を卒業していないのなら、なおさらです。

結果的に、産まれてくる子供たちは貧しい環境で育つことになり、その子たちもまた十分な教育を受けられず、早期で妊娠や結婚に至るケースが非常に多いです。

フィリピンには、貧しい子供たちが増え続ける貧困のスパイラルが存在しているのです。

 

■子供は労働力と考えられている

日本では、小学校・中学校は義務教育で、子供は働くことを許されていません。

しかし、上記のようにフィリピンでは貧しいために学校に行けない子供たちがたくさんいます。

彼らは小学生のうちから、親の仕事を手伝って家族が生活できるようにしているのです。

ゴミ山からプラスチックや金属など売れるものを拾って売ったり、魚を採って売る子供たちもいます。

あるいは母親が作った料理を、子供が売っていることもあります。

家族としても、子供たちを学校に行かせたい気持ちはありつつも、働いてくれる方が助かる、と思っているケースが多いようです。

ですので、予期せぬ妊娠で子供が増えても、「お金がかかる!」というよりは「労働力が増える!」と考える家庭も少なくないのです。

さらに、複数の子供がいれば、その中から特に優秀な子を見極めてその子だけ学校に生かせるパターンもあります。

フィリピンは学歴社会なので、優秀であるほど高収入。

その子一人が家族全員を養うために真面目に勉強し、就職して一家の大黒柱となることもあるのです。

そんな家族形態が当たり前のフィリピンでは、優秀な子たちはみんな誇りを持って家族のために働いています。

 

 

<家族思いのフィリピン人>

フィリピン人にとって、家族は何よりも大切なもので、その思いは日本人からは想像もできないレベルです。

人生の中で、何よりも家族が優先なんです。

ですので、稼ぎ頭の子供は自分の稼いできたお金をすべて家族に渡すことも珍しくありません。

生活費に充てるのはもちろんのこと、家の修繕費用にしたり、弟や妹の学費にしたりと、自分のことは犠牲にしても家族の幸せのために仕事を頑張ります。

実際、働く人たちのほとんどは、「家族に楽をさせてあげたい」と言っています。

フィリピンでは出稼ぎ労働に行く人たちも多いですが、海外で働くフィリピン人も、稼いだお金のほとんど全てを家族に送金しています。

 

 

<子供たちを貧困から救うのは教育>

世界の至るところで現在も子供の貧困問題は深刻化していますが、フィリピンも貧富の差が大きい国の1つで、貧困層が国民の8割以上を占めています。

その理由は、上記で紹介してきたとおり「貧困のスパイラル」から脱却できない人たちが圧倒的に多いためです。

人口の増加だけを見れば、フィリピンの経済発展にも繋がるポジティブなこととして捉えられるかもしれませんが、国民一人一人の生活水準は極めて低いのが実情なのです。

ドゥテルテ大統領は、貧困対策の一環として避妊具を無料配布するよう政府各機関に指示したこともありました。

国民がしっかり家族計画できるようになり、望まない妊娠を避ければ、貧困にあえぐ子供たちを減らすことができるからです。

しかし、避妊を禁ずるローマ・カトリック教会からの激しい反発もあり、なかなか思うように配布は進んでいないのが現状です。

今後の最大の課題は、やはりちゃんとした教育を子供たちに受けさせることでしょう。

人口を減らすことは難しくても、優秀な人口を育てることは可能です。

もともと英語が公用語であるなど、世界的に見れば有利な環境でもあります。

フィリピンがますます発展していくために、万人に教育が行き届くよう体制を整えることは急務だと言えるでしょう。


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