フィリピン、ドゥテルテ大統領はかつてゲイだった?
過激発言でいつも世界を驚かせているドゥテルテ大統領ですが、今回は自分が「ゲイだった」と発言したことが話題となっています。
発言があったのは、首脳会談などが行われた日本滞在中5月30日のこと。
ドゥテルテ大統領批判で知られるアントニオ・トリリャネス上院議員について、彼をゲイだと主張しました。
しかし、そこはメディアではそれほど問題にされず、むしろその後に大統領が自分も「多少ゲイだった」と言ったことが注目されています。
”ゲイだった”当時は、ドゥテルテ大統領は元妻のエリザベス・ジンマーマンさんと結婚してましたが、2000年に婚姻関係は無効になっています(フィリピンでは「離婚」は出来ないが、「無効」という手続きをとることが可能)。
現在はハニーレット・アバンセーニャさんという新しいパートナーがおり、ドゥテルテ大統領は彼女に会ってからゲイが「治った」「また男になった!」のだと言います。
ちなみに、カトリック国家のフィリピンでは基本的に同性同士の結婚は認められておらず、交際や性交渉も社会的には良く思われていません。
ドゥテルテ大統領もLGBT(性的少数者)に関しては批判的な姿勢を示しており、男女間以外の結婚は受け入れられないと、2017年に述べています。
しかし最近は考えが変わってきているのか、2012年にダバオで行われたLGBTカンファレンスでは「私の任期中はLGBTの権利を守る」「我々は社会におけるあなた方の重要性を認識している」と発言。
カトリック教会が多大な権力を持っているフィリピンですが、実際には憲法で政教分離が規定されています。
ドゥテルテ大統領が積極的が受け入れていくことで、今後はLGBTや同性愛がよりオープンなものになっていく可能性が高いですね。