フィリピンはいつか「マハルリカ共和国」になる?
大胆かつ過激な政策で知られるフィリピンのドゥテルテ大統領ですが、今月11日に南部マギンダナオ州で行われた演説で、「国名をいつか『マハルリカ』にしたい」と話しました。
そもそも「フィリピン」という国名は、かつて300年以上に渡ってフィリピンを支配していたスペインのフェリペ皇太子にちなんで付けられたもの。
ドゥテルテ大統領としては、植民地時代の名残のある現在の国名ではなく、新しく国家の自立や主体性を高めるために、国名を改めるべきだと主張したいようです。
実はドゥテルテ大統領の前にも、第10代フィリピン大統領であったフェルナンド・マルコス氏が、国名を「マハルリカ共和国」に変更しようと試みたことがあります。
ドゥテルテ大統領はこの案について、「正しかった」とコメントしています。
「マハルリカ」とは、サンスクリット語由来の言葉で「気高く誕生した」という意味があります。
現在のフィリピンの成長ぶりを見ても、確かにこの国名はぴったりなような気がします。
ただし、本当に変更が実現するとしても、かなり時間がかかることでしょう。
パネロ大統領報道官は、「国名を変更するには議会で法律を制定し、国民投票にかけるなどの手続きが必要」と述べています。