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ドゥテルテ大統領、息子が下院議長になるなら辞任


フィリピンでは、今月行われた中間選挙が終わってから、すでに2022年の次期大統領選挙について話されています。

これまでのところ、ドゥテルテ大統領の娘であり現ダバオ市長でもあるサラ・ドゥテルテ氏が有力候補なのでは?と噂されており、出馬の意向についてはまだ明らかになっていませんが、可能性としては十分高いと見ている人が多いようです。

 

さて、そんな中、ドゥテルテ大統領の息子であるパオロ・ドゥテルテ氏が今回の選挙で下院議員に当選しました。

ドゥテルテ大統領は、「息子が下院の議長になるなら自分は大統領を辞任する」と述べています。

 

パオロ氏といえば、以前はダバオ氏の副市長を務めていましたが、麻薬密売人との関係疑惑や女性スキャンダルなどが原因で、2017年に辞任しています。

 

ドゥテルテ大統領は、辞任を考えている理由として「公職に就いている家族がすでに多すぎる」とコメント。

もしパオロ氏が下院議長に立候補するならすぐに知らせてもらうように言っているとのことです。

実際、ドゥテルテ一族は20年あまりに渡ってダバオの政界に君臨しており、多くの実績は残しているものの、一族による独裁になると懸念・批判する声もあります。

 

ただ、今回の中間選挙ではサラ氏、パオロ氏を含むドゥテルテ大統領の子ども3人が当選しており、ドゥテルテ一族への国民からの信頼が高いことも明らかになっています。

実際、もしもドゥテルテ大統領が辞任するとなると、フィリピン国内だけでなく世界からも、かなり大きな反響があるでしょう。

 

フィリピンの経済を成長させ、犯罪件数を減らすことに尽力してきたドゥテルテ大統領ですが、まだインフラ整備などの大きな仕事が残っています。

もう少し、彼の活躍を見ていたいところですね。