フィリピン留学で気をつけたいお金のトラブル
フィリピン留学ではほとんどの場合寮に入って生活するので、食事も提供されますし、校内でお金を使うことはあまりないと思います。
しかし、時には外食や飲みに行くのに友達と出かけることもあると思いますし、週末は近くの島へ観光しに小旅行に行く機会もあるでしょう。
その際の費用はすべて現地で自分で払わなくてはいけません。
また、日本にいる家族や友人へお土産を買うこともあると思います。
ですので、一定量の現金は持っている必要があります。
フィリピンの通貨はご存知の通り、フィリピンペソです。
1ペソあたりだいたい2.10円〜2.17円くらいになります。
買い物で日本円に換算したい時は、ペソの数字を2倍+ちょっと足すという感覚で考えれば良いでしょう。
(例:100ペソ=約211円)
物価が安いのでそこまで大金を持っている必要はありません。
さて、そんなフィリピン留学でのお金の管理についてですが、日本にはないトラブルの例もいろいろあります。
何も知らずにいきなり買い物すると、彼らとの慣習の違いに驚くことも多々あると思いますので、事前に知識を入れておきましょう。
<お釣りが返ってこない?!>
フィリピンでは大きいお金を出すと「お釣りがない」と言って返してくれないことがあります。
日本ではありえないことですが、実際に細かいお金を持っていないお店もあるようです。
ショッピングモールやホテル、カフェなどではそんなことはありませんが、ローカルな商店やタクシー、食堂、市場などでは頻繁に言われます。
本当にお釣り用のお金がないのなら仕方ないですが、相手が日本人なのを良いことに、残念ながら嘘をつく人もいます。
日本人は言葉も分からないし、自己主張も苦手ですし、いちいちわずかな金額のために言うのも面倒だと思って諦めてしまう人も多いようです。
それに漬け込んで、お釣りをわざとに渡さないフィリピン人がたくさんいるんですね。
しかし、金額は小さくても塵も積もれば山となるわけで、毎回見逃すわけにもいきません。
ちょっと強めにもう一度「お釣りを返して」と言えば、返してくれることもあります。
もちろん、相手が怒り出しそうならやめておきましょうね!
<小銭を常に用意しておく>
上記のような”お釣りがもらえないトラブル”を避けるためには、いつも細かいお金を持って歩くのが一番です。
フィリピンの通貨には、20ペソ、50ペソ、100ペソ、200ペソ、500ペソ、1,000ペソのお札、1ペソ、5ペソ、10ペソのコインがあります。
実はこのほかに「センティーモコイン」というさらに小さな価値のコインが存在しますが、あまり流通しておらず、たまたま貰っても使う機会があまりないです。
どこかで募金するのが良いかもしれませんね。
フィリピンで生活するには、20ペソ、50ペソ、100ペソあたりがたくさんあると便利です。
20ペソが一番使われているかと思います。
ローカルな食堂などは、1食30〜60ペソくらいでも食べられます。
その際、1,000ペソ札を出せば嫌な顔をされるのは仕方ありません。
お釣りが貰えないことはなくても、ほかのお店にお釣りを取りに行ったりする場合もあり、買い物1つにやたら時間がかかることもあります。
500〜1,000ペソなどの大きな単位のお札は、出来るだけショッピングモールなどで使うようにし、細かくしておきましょう。
<恐喝、スリ>
フィリピンは貧困層が多い国であり、対する日本人は基本的にお金持ち、という認識を持たれています。
物乞いやストレートチルドレンに遭遇することもありますし、中にはいきなり「Money, money」などと言ってお金を要求してくる人もいます。
もちろん、お金を渡す必要はありませんが、できるだけこういう人たちがいるエリアには近づかないことが大事です。
また、フィリピンでは明らかに日本人だと分かるような格好や、ブランド物やアクセサリー類を見せて歩くことは避けましょう。
狙ってください、と言っているようなものです。
財布やスマホをポケットに入れておくのもNGです。
簡単に抜き取られてしまいます。
<日本人を狙った詐欺>
フィリピンでは、日本人はお金持ちだと思われていますから、当然詐欺を働こうとする人もいます。
男性の場合だと、可愛いフィリピン人の女の子が近づいてきて求愛され、結果的にお金を騙し取られるというトラブルがあとを絶ちません。
また、「日本語を勉強しているので助けてほしい」だとか「うちで一緒にゲームをしないか」などと言って信用させ、睡眠薬で眠らせてから現金を奪う”睡眠薬強盗”でも、日本人に数多くの被害者がいます。
自分だけは大丈夫と思わず、冷静に対処しましょう。
見知らぬフィリピン人に声をかけられても簡単に信用しないことです。
被害者のほとんどは「自分は気をつけていたし、大丈夫だと思っていた」と話しています。
相手はプロで、本当に信じ込ませるのが上手いです。
<ATMでのトラブル>
こちらも日本ではありえないことですが、ATMが壊れていて現金が引き出せなかったり、入れたキャッシュカードが出てこない、なんてことがあります。
お金が引き出せない時は、別のATMを探すか、日を改めて再度挑戦してみましょう。
何度もカードを入れたり出したりしていると、スキミング被害に遭うこともあるので、ダメな時はすぐ諦めた方が良いです。
また、カードが出てこなくなった場合、その銀行やカード会社に連絡し、利用停止などの手続きをしなければなりません。
事前に連絡先をメモしておきましょう。
こういったケースでは結果的に現金を引き出すことが不可能になってしまうため、できればカードは2枚以上持つことをおすすめします。
日本にいる間に、何かあった時にどうやってフィリピンへ送金すれば良いかも伝えておきましょう。
そして、たまにあるのが、カード自体がフィリピンでは使えないものだった!というケース。
海外ATMに対応しているカードが多いですが、フィリピンで現金引き出しやキャッシングができるか?限度額はいくらまでなのか?などを事前に確認しておきましょう。
<クレジットカードは使えないの?>
現金でこういったトラブルがいろいろ起こるなら、全部クレジットカードで払えばいいのにって思うかもしれませんね。
しかし、フィリピンではびっくりするほどクレジットカードが使えません。
高級ホテルや空港、ショッピングモールは大丈夫なところが多いですが、街の中のほとんどのお店は現金しか使えないのです。
フィリピンでは銀行口座を持っていない人がほとんどであるため、当然クレジットカードも持てないんですね。
日本人は逆にほとんど現金を持ち歩かず、クレジットカードだけで生活している人も多いかと思います。
しかしそういう方もフィリピンでは現金生活をする必要があります。
いかがですか?
フィリピンでのお金の管理はちょっと面倒な部分もありますが、あらかじめ対処法を知っていればトラブルは防げます。
ぼったくり、詐欺、強盗などいろいろありますが、万が一何か危ない目に遭ったら、お金のことなんてさっさと諦めて自分の身の安全を優先することも覚えておいてくださいね。
特に強盗などと揉めて何も良いことはありません。
フィリピンは銃が合法ですので、下手をすれば命の危険だってありますし、刺されたりする可能性もあります。
日本とは国民の経済観念や生活水準が違うということを理解し、フィリピンに合わせた行動をするように心がけてみてください。
フィリピンは物価も安く食べ物もおいしいので、ぜひリーズナブルで楽しい留学生活を満喫してみてくださいね。