フィリピン・パオアイの世界遺産「サン・オーガスチン教会」
「サン・オーガスチン教会」はフィリピン、イロコス・ノルテ州のパオアイ市に建つローマ・カトリックの教会ならびにその聖堂。1694年に建設が始まり、1710年に完成したバロック様式の教会で、耐震構造と独特なデザインをした外観が特徴で、「地震のバロック」とも呼ばれています。1993年には「フィリピンのバロック様式教会群」の名称でユネスコ世界遺産に登録されました。
景色も美しい写真映えするサン・オーガスチン教会
サン・オーガスチン教会は、フィリピンの首都マニラがあるルソン島北部の小さなな田舎街、パオアイにある教会。街の中心部にあり、大きいためとても目立つので目的地まではすぐに到着します。数少ないスペインスタイルの教会で圧倒的な存在感を誇り、「サン・オウガスチン教会」、「パオアイ教会」とも呼ばれており、教会内部にはジーザスのステンドグラスがあり、神聖な雰囲気が漂っています。二度の震災で壁などがダメージを受けたものの、マルコス夫人の主導の下、修復されました。
併設されている修道院は博物館となっており、こちらも訪れておきたいスポットです。サン・オーガスチン教会の外壁には草が生え、趣を感じる外観となっており、天気が良い日は写真映えも抜群。外壁は加工珊瑚とレンガで造られており、周囲には美しい庭園が広がっています。
教会周辺も見どころたっぷり。散策も楽しもう
サン・オーガスチン教会の屋根にも注目。裾野に沿って突き出ている角状のものは、スペイン統治時代以前、それもインドネシアのマジャパピト帝国の建築様式の影響を受けていると言われています。聖堂の脇にはベルタワーがあり、これは大聖堂より約100年後に建設されたもの。毎週土曜日には教会の脇で、織物製品の手芸品等のマーケットが開催されており、観光客を中心に地元の人々が多く集まります。世界遺産の教会ながら、要塞としての存在感も放つサン・オーガスチン教会にぜひ一度訪れてみてください。
【サン・オーガスチン教会】住所:Paoay, Ilocos Norte
アクセス:パオアイ市庁舎から徒歩1分
時間:8時30分~11時30分、13時30分~17時、土曜13~15時