フィリピンが香港、マカオへの出入国規制を緩和
新型コロナウイルスの感染拡大を予防するため、フィリピンでは中国、香港、マカオからの出入国について規制がかけられていましたが、18日に緩和されることになりました。
フィリピン人の香港・マカオへの渡航に関しては、新型コロナウイルスへの感染リスク認識・理解する旨の宣誓書に署名すれば、許可されます。
ただし、渡航できるのは香港・マカオでの出稼ぎ目的もしくは留学目的のフィリピン人だけで、観光目的での渡航は認められません。
海外出稼ぎが盛んなフィリピンでは、香港・マカオへ出稼ぎに行く人も多く、2019年1月〜11月の間には、7億1,519万ドルの送金がありました。
香港・マカオへの渡航を規制すれば、フィリピン経済にも大きな打撃となります。
フィリピン入国当局は、出稼ぎで労働者たちが仕事を失わないためにも、規制緩和が必要だと判断したようです。
また、香港・マカオからフィリピンへの入国に関しても、一部規制緩和を実施しました。
中国本土、香港、マカオからフィリピンを訪問する外国人(中国人を含む)について、18日以降は、フィリピン人の外国人配偶者、子供、そして外交官の査証を持つ者は入国できるということです。
ただし、フィリピン入国から14日間は隔離されることが義務付けられています。
世界ではまだ新型コロナウイルスが収束したとは言えない状況ですが、フィリピンでは少しずつ元の状態へ戻りつつあるようです。
ただ、横浜港に停泊しているダイヤモンド・プリンセス号に残された538人のフィリピン人に関しては、80人が感染していることが確認されました。
この80人は、日本の病院に入院したとのこと。
残り400人は、フィリピン政府が派遣したチャーター機で帰国しました。
帰国後は14日間隔離されることになっています。