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日本のノウハウで成長するフィリピンのインフラ


フィリピンの首都マニラは今、日本の東京にも匹敵する大都会へと進化を遂げています。

この国の経済成長率は6〜7%で推移しており、世界中から大企業が進出するなど、その発展のスピードは注目に値します。

 

人口も爆発的に増え、首都圏だけでも2,300万人ほど。

労働力が増大していることから、将来も長期に渡って成長が見込まれてはいますが、その一方でなかなかインフラ整備が追いつかない、という問題もあります。

人や車が増えた分、道路や運搬の手段も相応に増やさなければ、国はパンクしてしまいます。

事実、マニラの道路は日々ひどい渋滞に見舞われており、世界的に見ても最悪のレベルです。

インフラ不整備による経済的損失は1年で2.4兆円にもなると言われており、一刻も早く渋滞解消に向けて手を打つべき状況です。

 

<人口に見合わないフィリピンの電車>

マニラ首都圏に集まっている人々の数に対し、交通手段として有効な電車の数や駅の範囲はあまりにも少ないことが指摘されています。

首都圏を走っているのは、LRT-1、MRT-2、MRT−3という3路線のみ。

また、カバーしている範囲も広くはなく、3路線を合計しても50.6km、停車駅は44駅にとどまっています。

ほかにもフィリピン国鉄やメトロ・コミューターと呼ばれる都市圏通勤列車が走ってはいるものの、需要に見合った輸送量はなく、渋滞解決には繋がっていません。

さらに、老朽化した電車のメンテナンスも必要で、なかなか思うように運行できていないのが現状です。

 

<東京の電車はマニラの10倍の規模>

対する日本の電車はどうでしょうか。

JR、地下鉄、私鉄など全部合わせると、東京の電車には数え切れないほどの路線や駅が存在していることは、ご存知かと思います。

東京メトロと都営地下鉄だけでも全長304.1km、駅は285駅あります。

人口を見ればマニラと東京には大差ありませんが、実に東京の輸送システムはフィリピンの10倍以上発達していると言えるでしょう。

 

<ドゥテルテ大統領からの研修要請>

このような状況を受け、フィリピンのドゥテルテ大統領は、日本からインフラ整備に関する支援を要請しています。

特に鉄道インフラに関しては従業員の訓練も必要だと考え、日本で行われている教育・訓練をフィリピンでも導入することにしました。

また、年内には「フィリピン鉄道訓練センター」を立ち上げ、フィリピンの鉄道事業者職員に対し日本人が研修を行なっていく予定です。

 

<東京メトロの総合研修訓練センター>

去年5月には、東京メトロとJICA(国際協力機構)によって「フィリピン鉄道訓練センター設立・運営能力強化支援プロジェクト」が立ち上がりました。

フィリピンの鉄道事業者職員が、東京都江東区にある東京メトロの総合研修訓練センターで、駅、運転、車両、公務、電気保守などに関する業務について学びます。

都市鉄道がどのようなシステムで運営されているのかを知ってもらうことで、フィリピンの鉄道でもスムーズにマニュアルが作れるようにすることが狙いです。

訓練は今年、来年に2回ずつ、どちらも日本の研修センターで行われます。

 

<技術面だけでなく精神面も>

研修では、運転や車両に関する技術的なことはもちろんのこと、東京地下鉄道の経営理念についても紹介されています。

「およそいかなる世にも仕事をするに大切なるものは人である。ことに大切なのは人の和である。協力一致の精神である」という精神論も説かれました。

社長の早川徳次氏は、職員が目指すべき人物像として、聖徳太子、釈迦、キリスト、孔子といった聖人たちを挙げ、社員教育の大切さを伝えています。

 

<本番さながらのリアルな研修>

研修センターの中には模擬駅もあり、実際に駅での接客対応ができるよう券売機や自動改札機などが設置されています。

車椅子に乗ったお客さんの対応方法、非常停止ボタンが押された際の対応など、研修は真剣かつ本番さながらです。

また、火災や地震などの自然災害が起こった時にはどうすべきかなども、リアルに実演されています。

 

<日本のノウハウで成長していくフィリピン>

フィリピンの鉄道事業者職員は、東京メトロの徹底したシステムと技術、教育体制から様々なインスピレーションを受けているようです。

連帯責任の大切さ、安全第一であること、接客サービス、そしてホスピタリティなど、日本から学んでもらえることが多々あるのは、私たち日本人としても誇らしいことです。

フィリピンは、今インフラがしっかり整うかどうかで今後の経済成長に大きく影響してきます。

渋滞を解消し、より快適で便利な交通システムを構築することができれば、首都マニラはますます発展していくでしょう。

日本人も大勢移住しており、将来余生を過ごす場所として考えている人も多いはず。

日本のノウハウも取り入れながら成長していく姿を、楽しみに見ていきたいですね。