セブ旅行での1日のお小遣いはいくら必要?
海外では通貨も物価も違います。
旅行に行く予定だけど、一体お小遣いはいくらあれば良いのか?・・考えると案外難しいものです。
今回は、セブ旅行中に現地でどのくらいのお金を持っていれば良いのかを、モデルケースを見ながら紹介していきたいと思います。
<セブの通貨>
セブの通貨はフィリピンペソです。
現在、1ペソ=2.09円となっています。
ざっくりと、ペソの価格を2倍にした数字が日本円換算だと思えば良いでしょう。
たとえば、100ペソ=200円、300ペソ=600円といった具合です。
もちろん、レートは日々変動しますので多少の誤差は出ますが、計算はそれほど複雑ではないので、買い物はしやすいと思います。
<セブの物価>
■食べ物・飲み物が安い
フィリピンは物価が安く、特に安いのは食べ物・飲み物です。
コンビニやスーパーに売っているペットボトルの飲み物は、水なら20ペソ(約40円)、コーラなどの清涼飲料水はだいたい10ペソ(約20円)となっています。
また、缶ビールも1つ50ペソ(約100円)程度なので、お酒が好きな人にも嬉しいです。
食べ物に関しては、パンは1つ5ペソ(約10円)、カップラーメンは1つ30ペソ(約60円)、スナック菓子は1袋30ペソ(約60円)程度です。
■チェーン店は日本と変わらず
食べ物・飲み物が安いと言っても、たとえばマクドナルドやスターバックス、吉野家などのチェーン店は、日本で食べるのと変わらない価格帯となっています。
所得が日本人の10分の1以下のフィリピン人にとっては高級品です。
■レストランは?
セブのレストランもまた、安い価格帯のお店はたくさんあるものの、例えばちゃんとした日本食を食べようと思えば、ほとんど日本で食べるのと変わらない値段です。
焼き魚定食なら500〜700円、日本から進出しているラーメン屋のラーメンも700〜800円くらいします。
また、いわゆる5つ星の高級レストランでディナーをすれば、1人3,000〜5,000円くらいは普通にかかります。
■服や靴
フィリピンには巨大なショッピングモールがいくつもあり、中にはいろいろなファッションブランドのショップも入っています。
しかし、ブランド品の値段もフィリピンだから安いということは一切なく、むしろ日本より高い場合も。
安く服を買いたいなら、地元のフィリピン人が利用している露店に行くと、一枚数百円程度で手に入ります(質もチープですが)。
■日用品
シャンプーや石鹸、日焼け止め、化粧品などは日本と同じようにドラッグストアで買うことができますが、こちらも日本より若干安いかも・・?という程度。
ただ、ローカルブランドの化粧品は安く、中には質の良いものもあります。
日本製のものは基本的にフィリピンでは高いと思ってください。
■交通費
フィリピンで食費の次に安くて驚くのが、交通費です。
旅行者のほとんどがタクシーを利用することになると思いますが、セブのタクシーは初乗り30ペソ(約60円)ほど。
メーターもそれほど激しく上がらないため、市内ならだいたいどこへ言っても数百円で済みます。
また、安全性には欠けますが、地元の乗合タクシーであるジープニーを使うと、さらに安く移動できます。
<セブでの1日のお小遣いは?>
さて、セブでの大まかな物価がわかったところで、早速1日あたりに必要なお金を計算してみましょう。
ざっとこんな感じです。
◆食費
朝・・コンビニのパン 5ペソ
昼・・マクドナルド 200ペソ
夜・・フィリピン料理店 500ペソ
◆セブ市内観光 3,000ペソ
◆タクシー(4〜5回) 400ペソ
◆お土産(ローカル店) 300ペソ
◆マッサージ 500ペソ
合計 4,905ペソ
日本円にすると、約1万円といったところです。
もちろん、もっと買い物をしたり、高級レストランを利用したり、行く場所を増やせば適宜上がりますので、15,000円くらいを見ておくと良いかもしれません。
<クレジットカードは使えない?>
セブではまだクレジットカードを使えるところが少ないです。
ホテルや高級ショッピングモールであればOKなところが多いですが、コンビニ、スーパー、レストラン、お土産屋さんなど、使えない場所がほとんど。
ですので、現金を持ち歩く必要があります。
<細かいお金を持ち歩く>
現金しか使えない社会なのに、1,000ペソ札など単位の大きいお金を使おうとすると、拒否されることも。
釣銭を用意していないためです。
大型ショッピングモールなどでは使えることが多いので、あらかじめ20〜100ペソくらいの小さな単位に崩しておきましょう。
日本ではコンビニで1万円札が普通に使えますが、フィリピンではコンビニやスーパーでも無理なことが多いです。
タクシーでも、ほぼ断られます。
ひどい場合だと、お釣りがないからといって、お釣りをくれないこともあります。
日本人にとっては数十円だったりするので、まぁいいかと諦めることもありますが、実はフィリピンでは、この方法で小銭をくすねている人がたくさんいます。
本当は小銭があるのに、無いと嘘をつくのです。
これは私たちにとっても損ですし、フィリピン社会で軽犯罪が横行する原因にもなるので、できれば避けたいところ。
とにかくいつも、小さな単位のお金を用意しておくよう心がけてください。
<チップの習慣はない>
海外旅行ではチップが必要なイメージがありますが、セブにはチップの習慣は基本的にありません。
稀に、親切にしてもらったお礼に渡すという日本人もいますが、それもあくまで本人の自由なので、必要なものではありません。
セブの空港に着くと、こぞって荷物を運ぼうとするフィリピン人が寄ってきて、運んだお礼にとチップを要求してくることがあります。
え?頼んでないんですが?と思うのが普通ですが、お金への執着がすごいフィリピン人を相手にこうなると面倒なので、出来れば最初から荷物には触らせないようにし、自分で運ぶようにしましょう。
例外としてチップを払うことがあるのは、スパやマッサージを受けた時です。
場所によっては、チップを入れるための専用容器を用意しており、最後に会計と一緒に入れるシステムになっていることがあります。
<現金を見せない>
フィリピン、セブでは日本と同じ感覚でお金を持っていると危険です。
何しろ15,000円というのは、彼らの約日18日分の給料に値します。
そんな現金を無防備に見せていれば、狙われるのは簡単に想像できますね。
セブでは現金は厳重に管理し、むやみに財布の中が見えないように注意してください。
<日本円からの両替は現地の両替所がお得>
日本円からフィリピンペソへ両替する方法はいくつかありますが、最もレートが良くお得なのは現地の両替所です。
中でもショッピングモールの中にある両替所は比較的安全で、レートも悪くありません。
アヤラモール、ITパーク、SMシティ、Jセンターモールなど、あらゆるショッピングモールの中にあります。
ただ、日本からセブに着いたばかりでホテルまで移動する交通費もないのは困ってしまうので、最低限の金額は空港で両替しておきましょう。
なお、セブシティを歩いていると街中に両替所を見つけることもありますが、あまりひと気の無い場所やお客さんが少ないところは、詐欺に遭う可能性もあるのでオススメしません。
<しっかり管理して安全な旅にしよう!>
セブでのお金管理についてご紹介しました。
1日15,000円程度あればOKで、もちろん過ごし方によってはそれ以下で済ませることもできます。
常に1〜50ペソほどの小さな単位のお金を用意しておくこと、現金をちらつかせないことなどに気をつけてください。
まだまだ貧困層が多く発展途上国であることを忘れないで、緊張感を持って行動することが大事です。
そこさえしっかり管理できていれば、物価の安いセブで快適で楽しい旅が満喫できるはずです!