フィリピンに行くなら必見!迫力あふれるお祭り
フィリピン人は、とってもお祭り好きです。
1年を通してさまざまなお祭りごとが催されており、みんなで盛り上がっています。
特に、カトリックが人口の80%を占めているだけあって、キリスト教関連のお祭りは盛大です。
せっかくフィリピンにいくのならば、なんらかのお祭りを見てみたいですよね。
今回は、タイミングが合うならぜひ体験してほしいフィリピンのお祭りをいくつかご紹介しましょう。
<1月>
■1月1日 元旦(New Year’s Day)
日本と同様にフィリピンでも元旦のお祝いがありますが、クリスマスが最重要イベントであるフィリピンでは、日本ほどお正月に力を入れていません。
おおみそかの夜からは花火が上がり、かなり外は騒々しくなります。
しかも、フィリピンでは何の資格も持たない一般の民間人でも打ち上げ花火を上げることができるため、そこらじゅうの家庭で花火を上げるのですが、はっきり言ってちょっと危ないです。
フィリピンでお正月を過ごすなら、家の中にいた方が安全でしょう。
■1月9日 ブラックナザレの祭り(Black Nazarene)
フィリピンのカトリック最大の宗教行事の1つ。
ブラックナザレとは、黒いキリストの聖像のこと。
1606年にキリスト教布教の目的でメキシコから運ばれてきました。
これを台車に乗せ十数時間かけて、ルネタ公園、イントラムロスなどマニラの通りを練り歩くイベントです。
マニラのキアポ教会で毎年行われています。
ブラックナザレに触れることで病気が完治する、奇跡が起こると信じられており、大勢の人々が触れようと押し寄せます。
その数なんと200万人以上!
時折ケガ人や死者が出ることも・・・。
■1月第3週 アティ・アティハン祭り(Ati-Atihan Festival)
パナイ島アクラン州のカリボという地域で行われるダンスをメインにしたイベント。
インドネシアのボルネオ島からやってきた人々と原住民族のアティ族をルーツとするお祭りです。
収穫とサントニーニョ(幼いイエス)の像を祝います。
アティ・アティハンとは、「アティ族のように振る舞う」という意味で、肌を黒く塗ってカラフルな衣装をまとい、ダンスパレードを繰り広げます。
■1月第3日曜日 シヌログ祭り(Sinulog)
こちらもサントニーニョを讃えるお祭りで、フィリピン最大のお祭りの1つ。
サントニーニョ像は、1521年にマゼラン艦隊がセブ島に到着した際、あの有名なマゼランから贈られたもの。
カトリック教を熱心に信仰するフィリピン人にとってシヌログ祭りは、サントニーニョに感謝し敬意を示すための大変重要なイベントとなっています。
シヌログとはダンスをするという意味で、その圧巻のパフォーマンスを一目見ようと毎年世界各国から大勢の人々が集まります。
2016年には、Best Festival in the Philippinesに選ばれました。
フィリピン全土から地区単位や学校単位でダンサーチームが集い、派手な民族衣装を着てパレードを繰り広げます。
ちなみにシヌログの踊りは単なるダンスではなく、サンミゲルとルシファーの戦いを表現したストーリー性のあるものとなっています。
■1月第4週 ディナギャン祭り(Dinagyang Festival)
こちらもサントニーニョにちなんだお祭りで、肌を黒く塗って極彩色の衣装で踊りながら街を歩くパレードです。
フィリピンの有名なロックバンドやパフォーマーも集まって、開催地であるイロイロを盛り上げています。
別名「イロイロ・アティ・アティハン」とも呼ばれています。
<2月>
■1月中旬〜2月中旬 旧正月(Chinese New Year)
日本ではあまり馴染みがありませんが、アジアのいくつかの地域では、中国の旧正月をお祝いします。
フィリピンにも中国人は多く、特にマニラのチャイナタウンやルネタ公園では、ドラゴンダンスを踊るなどしながら旧正月を盛り上げます。
■2月中旬〜2月下旬 フラワーフェスティバル(Baguio Flower Festival)
ひまわりをモチーフにした、高原都市バギオのお祭りです。
収穫祭の意味合いで、さまざまな花や植物、そしてイバロイ族やイフガオ族など先住民族の伝統文化をストリートダンスで紹介します。
海外からも100万人もの観光客が集まる、フィリピン最大のお祭りの1つです。
毎年かなりの人が押し寄せるため、実は地元のフィリピン人は自宅にこもってテレビ中継を見ることが多いのだとか。
<3月>
■3月1日〜14日 カムラン・フェスティバル(Kaamulan Festival)
ミンダナオ島のマライバライで行われる、山岳先住民族の交流と伝統文化の継承を目的としたお祭り。
各民族が伝統舞踊のストリートダンスを披露したり、2頭の馬を争わせる「ホース・ファイト」などが行われます。
美しい民族衣装を纏ったダンサーたちに圧倒されます。
<4月>
■聖週間(Holy Week)/ 復活祭(Easter)
イースターの前の日曜日から、聖週間は始まります。
ヤシの葉を編んで作った飾りを持ち、早朝から教会でお祈りをします。
キリストのエルサレム入城を記念する、フィリピン人にとって大変重要な週です。
木曜:最後の晩餐の日(Holy Thursday)
金曜:キリスト処刑の日(Good Friday)
土曜:喪に服す日(Black Saturday)
日曜:復活祭(Easter Sunday)
となっており、聖週間は肉を食べず、アルコールも飲まず、人によっては断食も行います。
聖週間は、フィリピンの各地で苦行や行列、あるいは劇などが行われます。
<5月>
■5月1日〜30日 サンタクルーザン祭り(Flores de Mayo)
マリア様がなくした冠をレイナ・エレナが見つけてマリア様に返した、というカトリックの伝説にならって、お姫様の衣装を着てパレードします。
特にマニラ首都圏やケソン州、ラグーナ州などで盛大に祝われ、地球最大のパレードとも言われています。
■5月14日〜 カラバオ祭り(The Carabao Festival)
農民の守護神である聖イシドロを祝う農業祭。
カラバオとは水牛のことで、牛の行進や競争などが行われます。
フィリピンでは現在も、水牛が農業における重要な働き手として重宝されています。
<6月>
■6月12日 独立記念日(Independence Day)
1898年、スペインから独立を宣言した記念日です。
第二次大戦直後は7月4日が独立記念日でしたが、1964年から6月12日へ改定されました。
■6月24日 セントジョンの日(Feast of St.John the Baptist)
別名、聖ヨハネ水かけ祭り。
聖ヨハネがキリストに洗礼を授けたことを祝うお祭りです。
町中の住民がみんなで水を掛け合い、レチョン(子豚の丸焼き)の仮装をしてパレードします。
<7月>
■7月下旬 サンゴゴ・フェスティバル(San Dugo Festival)
16世紀、ボホール島の首長とスペインが友好条約を結んだことを記念するお祭り。
伝統的なストリートダンスや演劇などが、ボホール島で行われます。
<8月>
■8月第3週目 カダヤワン・サ・ダバオ(Kadayawan Sa Davao)
ダバオの果物やランの花の収穫を祝うお祭りです。
ダバオで採れるフルーツや花のトレードフェアが開催されます。
フィリピンの市民、民族、軍人なども加わって、盛大なグランド・フローラルパレードが繰り広げられます。
<9月>
■9月第3週目 ペニャフランシア・フェスティバル(Penafrancia Festival)
ルソン島南カマリネス州のナガ市で行われるお祭り。
マリア像の1つであるペニャフランシア像を住民たちが担ぎながら、教会からナガ川の上を船でパレードします。
<10月>
■10月第3週目 マスカラ・フェスティバル(Maskara Festival)
ネグロス島バコロド市で行なわれるストリートダンスフェスティバル。
極彩色の奇抜な衣装と仮面をまといラテンの音楽に合わせて踊るパレードは、圧巻の迫力。
常に笑顔(マスカラ)でいることを願うお祭りです。
<11月>
■11月1日 万聖節(All Saints’ Day)
■11月2日 万霊節(St.Soul Day)
この2日間は、司祭によるミサが行なわれたり、家族で墓地へ出かけたりします。
日本で言うところのお盆のようなものです。
<12月〜1月>
■12月16日〜1月6日 クリスマス期間(Christmas)
実際には9月くらいからクリスマスムードに入るフィリピン。
敬虔なカトリック教徒たちは、12月16日の早朝のミサに始まり、早々と準備を始めます。
12月からは街はクリスマス一色となり、本格的に祝い始めます。
■12月25日 クリスマス(Christmas Day)
クリスマス当日はフィリピン人にとって最重要日。
日本では恋人と過ごすのが定番ですが、フィリピンでは家族と過ごします。
いかがですか?
日本にも毎月のように祝日やなんらかの記念日がありますが、フィリピン人のお祭り好きには敵わないかもしれません。
全体として、派手な衣装で歌って踊る!というのが、彼らのお祭りスタイル。
どれも大勢の人々が集まるので、人混みの中見るのは体力も覚悟も要りますが、生で見る価値は絶対にあります!
フィリピン人の情熱あふれる音楽とダンスを見れば、間違いなく元気になれるはず。
予定が合わせられるなら、ぜひお祭り時期を狙って旅行してみてくださいね!