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ボラカイ島閉鎖しても渡航客は減らないフィリピン


フィリピンは今、観光地として栄えている場所が数多くあります。

首都マニラやセブ島はもちろんのこと、パラワン諸島やボラカイ島などは美しい海や大自然が楽しめることで高い人気を誇っていました。

しかし、ボラカイ島は観光業による水質汚染が進んでおり、ドゥテルテ大統領は環境保護のため、最大6ヶ月間、島を閉鎖することを決めました。

これに対し、ボラカイ島で観光業に従事する人々がデモを起こしたり、航空市場の成長も低下すると懸念されていました。

にも関わらず、アジア太平洋航空センター(CAPA)によれば、フィリピンの国内航空市場は2018年も7%プラス成長することが予想されているそうです。

半年間ボラカイ島を閉鎖すれば市場に打撃はあるものの、これまでボラカイ島へのアクセスに使われていた便は別の目的に就航させることでカバーできるとのこと。

またCAPAは、フィリピンにはボラカイ島以外にもたくさんの旅先があり、国内の航空市場は成長を続けると強調しています。

観光客のみならず、地元のフィリピン人の中間層も飛行機で各地で向かうため、需要が落ち込むことはなさそううです。

フィリピン・エアアジアのCEOデクスター・コメンダドール氏は、「ボラカイ島は一種の不具合にすぎず、パングラオ島やプエルト・プリンセサ、ダバオ、セブなど、観光地は他にもある」と話し、ボラカイ島閉鎖に関してそこまでシリアスに捉えている様子はなさそうです。

パングラオ島は、ボホール島の南西部に存在しており、多様な生物と白い砂浜のアロナビーチが有名です。

ダイビングも人気で、セブから2時間以内で行ける隠れた名所です。

またプエルト・プリンセサは、パラワン島の中部にある港湾都市で、フィリピン最後の秘境と呼ばれる「エルニド」へのアクセス中継点でもあります。

ボラカイ島に人が呼べなくても、フィリピン全体で見れば今年も大勢の人々が訪れ、経済を回してくれそうです。

日本人の旅行会社ではセブ島を推しているツアーが多いですが、こういったちょっとした穴場スポットに遊びに行ってみると、人も少なく美しい海や自然を満喫できますよ。