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フィリピン政府が中間層にも現金給付?


新型コロナウイルス対策でロックダウン中のフィリピンでは、仕事を失い生活に困窮する人々へ、現金や食糧の支給が行われています。
 
支給対象は低所得層。
 
しかし、フィリピン政府は現在、中間所得層にも給付することを検討しているそうです。
 
 

■そもそも中間所得層とは?

フィリピンは、所得格差が非常に大きい国です。
 
貧しい人はその日食べるものもないくらい貧しく、超富裕層は持ち家に高級車2台と専属ドライバーとメイドが複数・・といった生活をしています。
 
そして、そのギャップは近年どんどん広がっています。
 
富裕層、中間層、貧困層をはっきりと分けることは難しいですが、フィリピンの人口はざっくりと、
 
・富裕層1割
・中間層6割
・貧困層3割
 
のような割合に分かれているそうです。
 
中間層は、贅沢は出来ないものの、コンドミニアム(大型マンション)の小さな1室に暮らすことはでき、食べるものも何とかまかなえる、といったところです。
 
日本のフリーターや、安月給のサラリーマンにも似ています。
 
ただ、中間層の中でもさらに、富裕層に近い人たちと貧困層に近い人たちがいます。
 
中間層は富裕層の雇用主に使われ、平均くらいの給料を得ていますが、おそらく最も税金を納めている人たちでもあります。
 
そのため、政府が低所得層に現金給付をすると言った際も、中間所得層の人々は「自分たちが税金を払っているのだから、自分たちに給付されるべきだ。低所得層は税金を納めていない」と訴えました。
 
 

■低所得層は税金を納めていない?

低所得層は税金を納めていない・・という訴えは、事実かもしれません。
 
というのも、彼らはあまりにも所得が低すぎるのです。
 
1日数百円で暮らす大家族もおり、スラム街に作った掘っ建て小屋に家賃はかかりませんが、行政からのサポートもなく社会には参画していません。
 
貧困層の子供たちは学校にも通わず、仕事はゴミを拾って売る、あるいは家庭で作ったお惣菜を路上で売ったりしています。
 
しかし、今回新型コロナウイルス感染予防対策で外出が禁止され、彼らはより収入を得ることが難しくなりました。
 
外出禁止ルールを破って仕事をしようにも、ゴミの回収業者も営業していませんし、路上のお惣菜を買いに来る人もいません。
 
まったく収入も蓄えもない彼らは、このまま放置すれば飢えてしまいます。
 
そのため政府も、まずは貧困層の命を救うべく、彼らに給付金を出すことにしたのでしょう。
 
 

■誰を支援すべきか?

国民みんなの生活が一変した現在の状況では、中間所得層が文句を言いたくなる気持ちもわかります。
 
日本でも、もし政府がホームレスにお金を配ると言えば、同じように批判する人たちが続出するでしょうね。
 
フィリピン国民は、長引く外出禁止でストレスが溜まっているというのもあると思います。
 
しかし、どんな身分の人であろうと、政府としては見殺しにするわけにはいきません。
 
少なとくともドゥテルテ大統領からは、国民のために出来る限りのことをやっている印象を受けます。
 
彼の支持率が今も高くキープされているところを見れば、やはり多くの国民がこの危機的状況を理解しているのではないかと思います。
 
フィリピン国内の新型コロナウイルス感染者は4月13日時点で4,932人、死亡した人は242人に上ります。
 
しかし、1日あたりの感染者の増加ペースは落ちてきており、少しずつロックダウンの効果も現れ始めているようです。
 
事態の収束まではまだ時間はかかりそうですが、今はみんなで助け合って生きていかなくてはいけない時ではないかと思います。