日本の外務省からフィリピンへの渡航中止勧告
これまでもフィリピンでは新型コロナウイルス対策で基本的に”鎖国”状態にあり、外国人の入国を制限していましたが、日本からもフィリピンへの渡航中止の勧告が出ました。
日本の外務省が3月31日にフィリピンを「感染症危険情報レベル3(渡航中止勧告)」へ引き上げたということです。
これにより、日本人はフィリピンへ渡ることが当面の間できなくなったほか、すでにフィリピンにいる日本人が帰国する航空便へも影響が出るのではと騒がれています。
特に心配しているのはセブに留学中で日本へ帰りたいと思っている学生たち。
現在ルソン島と同様セブ州全域でも「強化されたコミュニティ隔離措置」が行われており、実質的なロックダウン状態にあります。
航空便の運航も大幅に減らされており、日本へ飛ぶ定期便もありません。
「セブ・日本人会」が残留日本人向けに何度かチャーター機を飛ばしていますが、今後はそれもいつ出るか分からないですね・・。
フィリピンの3月31日時点の新型コロナウイルス感染者は2,084人、死者88人となっています。
数ヶ月後には患者が8,000人を超えるのではという声もある中で、医師が足りず病院も飽和状態です。
地域によってはすでに医療崩壊も起きているとのこと。
なお、外務省から発表された「感染症危険情報レベル3」に該当しているのは、フィリピンを含め、インドネシア、タイ、シンガポール、中国、韓国などのアジア諸国のほか、北米、中米、南米、欧州、東欧、中東、アフリカなど全世界49カ国。
それ以外の国も、全世界が「レベル2(不要不急の渡航自粛勧告)」となっています。
全世界での感染者数は76万人となっており、2日間で10万人以上増えるなど、感染スピードも加速しています。
「レベル3」の国はここで確認できます。
全日空では、4月4日からマニラと東京を結ぶ路線を週3便に減らすことを発表しています。
入国制限が続き、需要も落ち込んでいるためとのこと。
JAL(日本航空)もまた、現在は羽田からの便を運休しており、成田からのみ1日1便運航しています。
今後の推移によっては、これらの便もさらに減ったり、なくなったりしそうですね。