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フィリピンから貧困がなくならない理由とは?


フィリピンは今経済が急速に発展し、首都圏の中心部には高層ビルが次々と建設され、美しく整備された公園や遊歩道ができ、先進国と変わらない暮らしを送っている人々がたくさんいます。
 
彼らは綺麗なオフィスで働き、スターバックスでコーヒーを飲み、休暇では海外旅行にも行きます。
 
その暮らしぶりは、日本人とほとんど変わりません。
 
 
しかし、フィリピンでそんな生活が叶っている人は、実はほんの一握りです。
 
2017年に行われた「主観的貧困率」の調査では、「自分の家庭が貧しい」と答えた人は47%で、半数近くの国民が貧しさを感じていることが分かっています。
 
実際にフィリピンを訪れてみると、現在もストリートチルドレンや物乞いをする人たちに遭遇しますし、ちょっと中心部から離れればスラム街も点在しています。
 
フィリピン経済が飛躍的に成長しているにも関わらず、なぜフィリピンからは貧困がなかなか無くならないのでしょうか?
 
 

■極端なピラミッド社会

フィリピン経済が成長しても、その恩恵を受けているのはほんの一部の富裕層のみです。
 
国民の80%以上が労働者階級に属し、その他の20%が労働者を搾取するピラミッド構造が出来上がってしまっているのです。
 
どれだけ経済が成長しても、貧困層の人々へはほとんど何の影響もありません。
 
収入が上がるわけでもないですし、むしろ物価が上がっていくため、暮らしはどんどん苦しくなっていきます。
 
そして逆に、富裕層はどんどん豊かになり、格差が広がっていくのです。
 
 

■学校に行けない子供たち

貧しい家庭に生まれた子供たちが裕福になることも非常に難しくなっています。
 
彼らは学校へもまともに行けないからです。
 
学歴社会のフィリピンでは、大学まで出ていても就職するのが難しいくらいなので、そもそも小学校すら行けない子の将来はほぼ絶望的です。
 
スラムに生まれた子供たちの多くは、幼い頃から親の仕事を手伝います。
 
路上で食べ物を売ったり、ごみ山からごみを拾ってきて金属やプラスチックなどをわずかなお金に替えるのです。
 
学校へ行く時間よりも、食べるために働く時間の方が彼らにとっては大事。
 
親も泣く泣く子供を学校に通わせることを諦めます。
 
また、学校の授業料は無料でも、学校で使うノートや鉛筆が買えない、お昼ご飯を持っていく余裕がない、制服が買えない、などの理由で行かない子も大勢いるそうです。
 
 

■繰り返される貧困のループ

こうして学校へ行けずに大人になったフィリピン人は、まともな会社に就職することもできず、結局は親と同じような仕事をします。
 
ゴミ拾いをし続ける人たちもいますし、女の子であればパブや風俗など夜の仕事に就く人も多いです。
 
そして教育をまともに受けていないため、無知から簡単に妊娠し、出産します。
 
子供を育てる経済的余裕などあるわけもないのに、キリスト教国家のフィリピンでは中絶も法律で禁止されているため、妊娠したら産むしかありません。
 
そうしたら、次に生まれてくる子供もまた学校へ行けず、ちゃんとした仕事には就けません。
 
こんな負のループを繰り返して、フィリピンの貧困層はまったく減ることはないのです。
 
 

■強制退去をさせても意味はない

フィリピン政府は、国内からスラムをなくすための取り組みを行っています。
 
スラム街に不法に居住している人々を退去させ、別の場所に建てた住宅へ住まわせるのです。
 
引っ越しに必要な給付金も出されるため、一見すると良い方法に見えます。
 
しかし実際には、引っ越し先は山岳地帯であることが多く、こういったエリアでは仕事も食べ物も見つからないため、長く住み続けることができません。
 
結局は街へ下りて行商しなければ生きていけず、家賃も払えないため、不便な山岳地帯にはとどまらなくなります。
 
そして最終的には、もともと住んでいたような川沿いや海沿い、ごみ山の近くに移住してしまうのです。
 
そこにはまた新しいスラムが形成されていきます。
 
政府が行なっている強制退去は、一時的にスラムを解体して街の見た目を良くするだけであって、先々の彼らの生活については何も考えられていません。
 
スラム以外の場所で生きていくための仕事も用意してあげなければ、根本的な解決にはならないのです。
 
 

■出稼ぎにも行けない

フィリピンは出稼ぎ大国と言われており、海外で働くOFW(Oversea Filipino Workers)からの送金は、GDPの10%をも形成していると言われています。
 
フィリピン国内には十分な収入を得られる仕事が見つからないため、一家の大黒柱となっているメンバーが家族と離れて海外で働き、母国へ毎月お金を送るのです。
 
家族のメンバーが出稼ぎに行ったおかげで、兄弟や姉妹が学校に行けたり、新しい家を手に入れたりする家庭もたくさんあります。
 
貧しい人々も、出稼ぎすれば貧困から抜け出せるように見えるでしょう。
 
しかし実際には、本当に貧しい人たちは海外出稼ぎに行くことができません。
 
なぜなら、パスポートを取得するための費用も払えませんし、出稼ぎを申請するのに必要な書類も用意できませんし、海外で暮らすための荷物もバッグも持っていませんし、なんなら空港まで行く交通費ですら捻出できないからです。
 
実は出稼ぎに行けるのは、裕福ではないものの、いわゆる中間層と呼ばれている人々たちだけです。
 
彼らは出稼ぎに行ったおかげで中間層から富裕層へ上がることもありますが、貧困層が中間層へ上がることはないのです。
 
 

■貧困コミュニティに蔓延る嫉妬・妬み

人々がいつまで経っても貧困から抜け出せない理由は、社会構造に問題があるからだけではありません。
 
実は貧困層の間では、誰かが一生懸命勉強して貧困から抜け出そうとすると、それを良く思わない人々がたくさんいます。
 
同じ貧困の仲間が嫉妬や妬みの感情を持ち、一人だけ抜け出すことを許さないのです。
 
仲間意識が強すぎるがために、他人が幸せになろうとすれば足を引っ張って止めようとするのだそう。
 
そのため結局は、そういった”抜け駆け”をするのは諦め、そこで一生貧困生活を送ることを選ぶのが常となっています。
 
子供たちは将来の夢を持つこともなく、ただ親と同じような暮らしをするしか選択肢がないのです。
 
 

■格差を是正するには教育が鍵

長年にわたってフィリピンに根付いてきてしまった社会格差を是正するのは簡単ではありません。
 
ドゥテルテ大統領は麻薬撲滅やインフラ整備など、確実に国を良くするために積極的に動いていますが、貧富の差を根本から解消するような方策はまだ打ち出されていないのです。
 
失業率は年々改善されてきており、国内での雇用状態も良くなってきていますが、底辺の貧困層の生活はおそらく何も変わっていないでしょう。
 
大切なのは、貧困層の人たちが自分たちの力で仕事を見つけたり作り出したりしていくことだと思います。
 
そしてそのために欠かせないのが教育です。
 
せめて高校までは全員が通える体制を整え、しっかり社会の一員として活躍できるよう適切な教育を受けさせてあげることが何よりも重要です。
 
今後あと何十年かかるかは分かりませんが、フィリピンが本当に豊かな国として成長していくためにも、格差をなくしていくことは必要不可欠かと思います。
 
 

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