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フィリピン人は給料の6割を食費に使う!


世界のどこへ行っても見かけるカフェチェーンのスターバックス。
 
フィリピンにも多数店舗があります。
 
だけど、別に値段は安くありません。
 
コーヒー1杯200〜300円くらいなので、日本とあまり変わらないんです。
 
フィリピン人の平均月給は、2〜3万円と言われているので、彼らにすればかなり高額。
 
にも関わらず、スタバにはいつもお客さんがたくさんいます。
 
もちろんフィリピン人もいて、みんなおしゃべりしながらコーヒータイムを楽しんでいるようです。
 
しかも、特に富裕層というわけでもなく、一般庶民です。
 
 
日本人の感覚にして1杯2,000〜3,000円のコーヒーを、なぜ気軽に買えるのか?
 
その背景には、フィリピン人独特の金銭感覚があります。
 
 

■お金は残さない!

まずフィリピン人は、「将来のためにお金をとっておく」ということをしません。
 
”宵越しの金は持たない”というやつです。
 
給料をもらったら、すぐに好きなものをどんどん買い、食べたかったものを食べます。
 
貯金するという考えはほぼ皆無で、手元にあるお金は常に綺麗さっぱり使い果たすのです。
 
また、ほとんどの国民が銀行口座を持っていないことも、貯金習慣が根付かない要因でしょう。
 
 

■食べるの大好き!食費はケチらない!

フィリピン人が特にお金を使っているのは、飲食代です。
 
彼らは基本的に食べるのが大好きで、1日の食事は5回とも言われています。
 
3食のほかに、おやつや買い食い、夜食などでお金をばんばん使います。
 
レストランやカフェなどでの外食も大好き。
 
のどが乾けばジューススタンドでシェイクを買います。
 
そしてお酒も飲みます。
 
そんなことを毎日繰り返し、結局給料の6割ほどを食費に使ってしまうのだそうです。
 
お金を大事にとっておくことよりも、今日食べたいものを食べる!というのを楽しみに生きているので、フィリピン人にとっては普通のことみたいです。
 
ちなみに6割というと・・・日本円でもし給料20万円だとしたら12万円ですよね。
 
エンゲル係数高すぎです!
 
 

■お金がなくなったら借りればいい!

フィリピン人は特に食費にお金をかけますが、その他のことに関しても、あればあっただけ使います。
 
明日のことすらも考えないので、次の給料日が来る前に使い果たしてしまうことも珍しくありません。
(そのためフィリピンの会社では給料日を月2回に分けています)
 
もしお金が足りなくなったら、誰かに借りれば良いと考えているのです。
 
家族や親戚はもちろん、友人や近所の人にまで、フィリピン人は平気で「お金貨して」と頼みます。
 
彼らの文化においては当たり前の行為なので、別に罪悪感もありません。
 
そして貸す方も、手元にお金があれば躊躇なく貸します。
 
フィリピンに慣れていない日本人は、いきなりお金貨してと言われてびっくりしてしまうこともあるでしょう。
 
フィリピンでは困っている人がいれば助ける、援助するのが普通なのです。
 
知人に借りても足りなければ、レンディング(消費者金融のようなもの)を利用します。
 
もちろん金利もかかり、5〜6%と決して安くありません。
 
それでも「今」を楽しむために彼らはお金を借りて、次の給料日には返済しますが、また欲しいものを買うために新たに借金をします。
 
それを毎月繰り返しているのです。
 
繰り返しているので、抵抗もまったくありません。
 
なお、フィリピン人は友人や知人に借りたお金は、忘れてしまうのかとぼけているだけなのか、ほぼ返しません。
 
ですので、もし貸すことがあれば、もはやそれは「あげる」くらいの気持ちで渡したほうが良いです。
 
いつまで経っても返って来ないので、あとで取り立てる方がストレスになります・・。
 
 

■フィリピン人の金銭感覚から学べること

家賃も光熱費もかかる中で、このようなギリギリの生活を送っているフィリピン人。
 
堅実で貯金好きな日本人とは180度違った金銭感覚を持っているように思います。
 
決して真似したいとは思いませんが(笑)、明日のことを憂うことなく「今」を最大限に楽しみながら笑顔で生きている姿を見ると、切り詰めて我慢して暮らす日本人とどちらが正しいのか、分からなくなることもあります。
 
事実、日本人はお金がたくさんあってもストレスで自殺している人が多いですよね。
 
フィリピン人は貧困であっても自殺しませんし、国民の幸福度も高いというデータがあります。
 
お金がないせいでやりたいことが出来ないなんてもったいない!だったら借りてでもやる!明日のことは明日考える!今を楽しむ!
 
そんなフィリピン人の精神からは、もしかすると日本人も学ぶべき部分があるのかもしれません。