フィリピンでペットを飼うってどうなの?
日本からフィリピンへ移住したいけど、ペットを連れて行っても大丈夫だろうか?
フィリピンに一人暮らししたいけど、現地でペットって飼えるんだろうか?
フィリピンでペットを飼うって大変じゃないの?安全性は大丈夫?
・・・などなど、ペット好きな方にとっては、フィリピンに行くにあたっても、いろいろと心配なことがあるかと思います。
犬や猫がいる生活ってやっぱり良いものですし、日本に住んでいる時と同じように飼えればいいなぁと思いますよね。
そこで今回は、フィリピンにおけるペット事情についてご紹介したいと思います。
■日本からペットは持ち込めるの?
まず最初に、日本ですでにペットを飼っている方は、フィリピンへ連れて行けるのか心配ですよね。
結論から言うと、連れていくことは可能です。
ただし、ちょっと複雑な手続きがあるため、渡航の3ヶ月以上前から準備を始めることをおすすめします。
フィリピンへペットを連れて行く際の流れは以下のようになっています。
1. マイクロチップの装着
動物病院で国際標準化機構規格に合うマイクロチップを装着します。
2. 狂犬病の予防注射 × 2回
1回目と2回目の間は30日以上空け、1年以内に行います。
渡航の30日前までに終える必要があります。
生後90日未満のペットは連れて行けません。
3. 狂犬病抗体価チェック、採血
動物病院で採血し、農林水産省が指定する検査施設で狂犬病の抗体価検査を受けます。
結果は2〜3週間後に出るので、時間に余裕を持って手続きしましょう。
4. 輸出検査の事前連絡
フライトを予約する際に、ペットを連れて行く旨を航空会社へ伝えます。
渡航の7日前までに、出国する空港の動物検疫所へ連絡して輸出検査申請書を提出します。
東京だと、成田、羽田のどちらにも支所があります。
5. 輸出検査、書類提出
出発の直前にも、ペットは空港の動物検疫所で検査を受けます。
その際に必要書類も一緒に提出します。
6. 検査料支払い
検査料は250ペソ〜、そのほかに輸入許可書発行料金が100ペソほどかかります。
■現地でペットを買う・譲ってもらう
日本から連れて行くのではなく、フィリピン現地でペットを購入したり譲ってもらったりすることも可能です。
日本ほど店舗数はありませんが、フィリピンにもいくつかペットショップがあります。
そこで気に入った仔を購入するのもありです。
ちなみに価格は5,000ペソ〜30,000ペソ(約10,000円〜60,000円)ほど。
ちゃんとした血統の犬などでもこのくらいの価格帯なので、日本と比べるとかなり安いですね。
ペットショップには、以下のようなお店が存在しています。
■Cartimar Pet Center(カルティマール・ペットセンター)
住所:Cartimar Ave, Pasay City
■Pet City(ペットシティ)
住所:20 Bike center, cartimar Commercial Complex, Pasay City
■Star Pets(スターペッツ)
住所:3 – 025, Glorietta 2, Ayala Center,Office Dr, Makati City
あるいは、掲示板などでペットの飼い主を募集している場合もあります。
その場合は譲ってもらうことが可能ですが、ちゃんと予防注射をしているかどうかを確認しましょう。
フィリピンでは飼われている犬や猫であっても、狂犬病に感染している可能性があります。
その他、ネット上でブリーダーを探し、そこから買うこともできますし、犬や猫を保護しているシェルターへ行って探すこともできます。
ブリーダーはペットショップよりもさらに安く買えますし、シェルターでも格安で引き取ることが可能です。
■犬や猫が病気になったら?
飼っているペットの体調が悪くなったら、病院に連れて行ってあげたいですよね。
フィリピンにも動物病院はあります。
中でもマカティの「Makati Dog and Cat Hospital」は、獣医5名体制で診療だけでなくペットの宿泊もさせてもらえるので安心です。
どうしてもペットを預けなければならない時には、ぜひ利用してみてください。
■Makati Dog and Cat Hospital
住所:5426 General Luna St. cor. Algier St. Poblacion, Makati
■日本に帰国する時はどうすればいい?
現地で犬や猫を飼ったは良いけれど、日本に帰国することになっちゃった!
その場合、もしも貰ってくれる人がいれば代わりに飼ってもらうのもありですが、誰もいない場合は責任を持って連れて帰りましょう。
日本からフィリピンへ連れて行く時ほど複雑ではありませんが、以下のような手順があります。
■フィリピン滞在中
1. 輸出の届け出
2. 健康診断
■日本に着いてから
3. 必要書類の提出
4. 輸入検査
この他に、もしもフィリピン滞在中に狂犬病予防注射の有効期間が切れてしまう場合は、追加で注射、血液検査してからじゃないと連れて帰れません。
いずれにしても、いろいろな例外がありえますので、動物検疫所の指示に従ってください。
■責任をもって面倒をみよう!
日本と比べればまだまだペット文化がそれほど浸透していないフィリピンですが、しっかりとした病院やグルーミング施設、トレーニング施設などもあるので、犬や猫を飼うことは問題なくできます。
富裕層には日本人と同様に小型犬が人気のようですが、それ以外だと番犬にもなる大型犬がフィリピンではポピュラーなようです。
飼う際には予防注射を忘れずに行いましょう。
また、日本と違って1年中暑いので、留守番させるときはエアコンを消さないでくださいね。
責任をもって飼い、ペットとの楽しい生活を満喫してください。