ドゥテルテ大統領と中国の南シナ海問題


中国とフィリピンは長い間「南シナ海問題」で微妙な関係を続けてきています。

フィリピン国民としては中国に対しもっと強気な態度で出てほしいと思っている人が多いようですが、ドゥテルテ大統領は中国から様々な支援を得るためなのか、この問題に関しては微妙な態度を維持している状態です。

そんなドゥテルテ大統領と中国の習近平国家主席が、今月末に会談をする見通しだということで、フィリピンの大統領報道官が明らかにしました。

会談の内容は、言わずもがな南シナ海の領有権問題。

お互いに喧嘩は避けて、なおかつ損はしないようにしたいと考えているようですが、どんな方向へ動くのでしょうか。

 

<南シナ海問題とは>

そもそも南シナ海問題とは、どんなものなのか詳しく見てみましょう。

南シナ海は、太平洋西部にある海域で、中国、台湾、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、タイ、カンボジア、ベトナムに囲まれています。

この海域には天然ガスや石油などの海底資源があることが期待されていますが、国際法上有効な主張を有する国がないことが問題となっています。

漁獲量も多いため、第二次世界大戦後にはこれらの国々がみんな自分たちの領域だと主張し争い始めました。

ですので、実は領有権を主張しているのは中国とフィリピンだけではないのです。

南沙諸島とその周辺海域については、台湾、ベトナム、マレーシア、ブルネイも領域争いに参加しています。

1988年には中国とベトナムが武力衝突を起こし、ベトナム兵が77名死亡しました。

中国とフィリピンが争い始めたのは、1995年に中国がミスチーフ礁に建造物を建設したことがきっかけです。

ここはフィリピンが領有を主張しているエリアでした。

さらに中国は2014年以降、習近平政権の下、南沙諸島で人工島や軍事施設を建設しました。

これを機にフィリピンは中国を相手取って提訴。

オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所(PCA)は、中国が主張する領域に関して、歴史的な権利はないという判断を下しています。

 

<二転三転するドゥテルテ大統領の姿勢>

こういった経緯がある中国とフィリピンの関係ですが、ドゥテルテ大統領の態度は一貫しておらず、国民を混乱させている部分もあると指摘されています。

「中国が自国の軍隊を攻撃すれば、戦争も辞さない。」と強硬発言をしたかと思えば、「私は中国が好きだ」と言って親密な関係ぶりをアピールするなど、どこか煮え切らない態度を続けています。

先月22日に行われたマニラでの議会では、「武力衝突を避けるため、慎重でバランスのある行動が必要だ」とコメント。

6月にフィリピン船に中国の漁船が衝突されて沈没した際も、国民からの批判を受けながらも、「武力に頼ってでも排除すべきだとの声があるが、平和的に対応したい」「軍を送れば兵士は生きて帰ってこない。家族を失う妻子を生みたくない」と話しました。

そこに様々な利害関係が存在することは明らかですが、今月行われる予定の階段では、10年前に立ち消えとなったオフショアでのエネルギー資源の共同探査に関する話し合いを望んでいると述べているそうです。

 

<バランスを保った問題解決方法を>

麻薬撲滅に関しては依然として強硬な姿勢を崩さないドゥテルテ大統領ですが、南シナ海問題に関してはかなり慎重に扱っているように思われます。

確かに戦争を起こしたところで良い結果は生まれないでしょう。

中国から受けている様々な協力に関しても、フィリピンの発展を考えればすぐに中断できないと考えているのかもしれません。

非常にデリケートな問題ですが、国民が納得するよう弁明しながらバランスを保って対処していくことが求められているようです。


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