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ドゥテルテ政権を批判するメディア「ラップラー」


フィリピンのドゥテルテ大統領は、良くも悪くも世界中から注目されています。

その理由は、やはり「麻薬戦争」などの極端な政策でしょう。

しかし、大胆すぎるやり方にも関わらず国民からの支持率は相変わらず高推移をキープしています。

彼を嫌う人は大勢いますが、同時に期待している人々もそれ以上ということです。

 

そんなフィリピンのドゥテルテ大統領に対し、当然ながら批判的なメディアも存在します。

中でも「ラップラー」は目立っており、これまでもドゥテルテ政権から「フェイクニュース」と呼ばれるなど、対立を続けていました。

 

ラップラーもともと、「MovePH」という名称のフェイスブックページを立ち上げているジャーナリストたちの団体でした。

ソーシャルメディアを介して様々なニュースを拡散しており、フィリピン最初の本格的なニュースサイトとして知られています。

 

そんなラップラーとその最高経営責任者(CEO)であるマリア・レッサ氏、そして同社の公認会計士が11日、フィリピン司法省によって脱税の罪で起訴されました。

2015年にアメリカのインターネット通販大手イーベイの創業者が設立した投資ファンド「オミダイア・ネットワーク」から調達した資金約300万ドルを申告しなかった罪に問われています。

 

ラップラーCEOであるマリア・レッサ氏は、1987年〜1985年にはアメリカCNNのマニラ支局長、1995年〜2005年にはインドネシアのジャカルタ支局長を務め、現在はラップラーの社長および編集長でもあります。

また、2005年〜2011年にはフィリピンの放送局「ABS-CBN」で、ニュース・時事報道部門を統括していました。

主に国際テロ問題を取り扱っており、著作もあります。

今年6月には、「世界新聞・ニュース発行協会(WAN-IFRA)」から、報道の自由に寄与したジャーナリストに贈られる「自由のための金ペン賞」を受賞していました。

 

ラップラーは今年1月にも、オミダイア・ネットワークに証券を売ったことが憲法の外資規制違反にあたるとして、フィリピン証券取引委員会から営業認可を一時的に停止にされていました。

また、2月末には大統領府での記者会見への出席を拒否されており、3月には「レッサ氏らに脱税の疑いがある」とフィリピンの内国歳入庁によって発表されていました。

 

これら一連のハラスメントに対しラップラーは、証券取引委員会の一部勢力による嫌がらせだと反発し 、「報道の自由のために戦う」として法廷で争っていました。

ラップラーはこれまでにも、汚職疑惑をかけられたり、家族をレイプするだとか殺すぞと脅されたり、セクハラされたり、さまざまな嫌がらせを受けていると言います。

それでも報道をやめるつもりはなく、もしもやめさせたいのなら「私を殺すしかない」ともコメントしています。

 

しかし、負けず嫌いなドゥテルテ大統領も黙ってはいません。

2017年10月には、ラップラーが「麻薬戦争」を批判したことに対し、「アメリカのCIA(中鋒情報局)から金を受け取っている」と批判し返すなど、互いに強気な姿勢を見せています。

政府批判のメディアはどこの国にも存在するものですが、ことフィリピンのドゥテルテ大統領に関しては、その措置も厳しいものになりそうです。

マニラ首都圏では、報道の自由を訴える団体もおり、ラップラーへの措置に抗議するための集会も開かれているようです。