フィリピンのパワースポット5選!
パワースポットというと、どこを思い浮かべるでしょうか?
アメリカのセドナやオーストラリアのエアーズロック、ペルーのマチュピチュなど有名なところはたくさんありますよね。
フィリピンはどうでしょうか。
もしかしたら「パワースポット」のイメージはあまり無いかもしれません。
南国リゾートや夜遊びが楽しい国、といったイメージを持つ日本人が多いかと思います。
しかし、フィリピンにも実はパワースポットのような、聖なるエネルギーが集まるとされている場所や、伝説に残っている神聖なスポットがいくつかあります。
そこで今回は、まだあまり人に認知されていない、フィリピンの隠れたパワースポットをご紹介していきたいと思います。
<フィリピンのパワースポット>
■魔法の川「エンチャンテッド・リバー」
「エンチャンテッド(enchanted)」とは英語で「魔法にかけられた」という意味です。
その名の通り、まさに魔法にかけられたように美しい青色をした神秘的な川で、日本人にはまだあまり知られていません。
ミンダナオ島北東部にあるこの川は、時間帯によって色を変えます。
朝は美しい透明な川なのですが、日が上がって太陽の光が差し込むと、真っ青に姿を変えてゆくのです。
遊泳することもできますし、時間が許すなら、朝から眺めて色の変化を楽しむのも面白いと思います。
河口には無人島があるので、カヌーでアイランドホッピングも楽しめます。
泳ぎは苦手だけど、この透明な青い水に潜ってみたい、という方は20ペソでライフジャケットをレンタルすることもできますよ。
ちなみに、エンチャンテッド・リバーに潜る際は、水着ではなくTシャツやタンクトップなど、男女ともに「服のまま」入るのがここでは礼儀のようです。
おそらく、露出をあまり良しとしない現地の宗教上の理由からでしょう。
ですので、ビキニなどの水着を持参する必要はないと思います(簡易脱衣所があるので着替えはあると良いかも)。
海に続いているため水には塩分を含んでいますが、川の水は湧き水です。
しかしこの川は、底に洞窟があったりなど複雑な地形をしているため、はっきりとした水深がまだ分かっていません。
ダイバーが一度100メートル近くまで潜ったことがあるそうですが、それ以上の調査ができていないため、全貌の不明なミステリアスな川です。
1日に2回魚の餌付けを行なっているので、そのシーンに出くわすと真っ青な川に魚がたくさん集まってくる様子を見ることができます。
• エンチャンテッド・リバーへのアクセス
ミンダナオ島北東部スリガオ州ノヒナトゥアン村の郊外に位置します。
マニラor セブ → ブトゥアン or ダバオ
ブトゥアン → 乗合バスで3時間 もしくは ダバオ → 乗合バスで4〜5時間
→ ヒナトゥアン村 → バイクタクシー or 車でエンチャンテッド・リバーへ
■様々な伝説を持つ「チョコレートヒルズ」
ボホール島にある円錐形の丘が並んだスポットです。
円錐形もしくはドーム状のものがあり、草に覆われた石灰岩で出来ています。
乾季になるとこの丘がすべて緑色から茶色へ変化し、チョコレートのように見えることから、この名前が付けられました。
なんと1,200個以上も並んでいるというこの丘は、ほとんどが同じ大きさで、一体どのようにして出来上がったのかは謎です。
マグマが海底を隆起させた、という説のほかに、いろんな伝説が残されています。
・2人の巨人が喧嘩をした際に投げ合った石がそのまま残った
・アロヤという人間に恋したアロゴという巨人が、アロヤが死んでしまった際に流した涙が残った
・巨大なカラバオ(スイギュウの一種)が人間に腐った食べ物を与えられ、排便したものが乾燥して残った
などなどです。
どれもいかにも「伝説」っぽいので信憑性はあまりなさそうですが、その不思議な風景は一見の価値ありです。
実はユネスコの世界遺産の候補としても提案されています。
• チョコレートヒルズへのアクセス
セブ → フェリーでボホール島まで2時間
現地で日帰りツアーを申し込むのが楽です。
■ルソン島の悲恋の物語がある「マヨン山」
ルソン島にある活火山です。
左右対称な外観が美しく、「フィリピンの富士山」や「ルソン富士」とも呼ばれています。
標高2,463mあり、観光客はもちろん地元フィリピン人にも愛されている山です。
登山はもちろんのこと、距離のある場所からでも写真撮影が楽しめます。
現在も噴火の可能性はあるので、訪れる際は最新の警戒レベルなどをチェックしておきましょう。
この火山には、パワースポットと言われるにふさわしい伝説があります。
”部族の長の娘マガヨンが、パンガロノンという男性と恋に落ちたものの、部族の掟で許されなかった。
その後、戦争でパンガロノンをかばおうとしたマガヨンが死んでしまい、彼女が埋葬された場所に美しいマヨン山が突然現れた”
というものです。
今年1月にもマヨン山は噴火しており、その際に現れた噴煙が、この男女の悲恋を表していると話題になりました。
イラストレーターのカービー・ロザンヌさんが描いたイラストにそっくりで、「伝説は本当だったんだ」と人々が感動し、SNSで31万人がシェアしたそうです。
確かにこれは、何らかの不思議な現象が起こっているように見えますよね!
• マヨン山へのアクセス
マニラ空港 → レガスピ空港 → ジプニーでダラガーという街へ移動(20分)
■神秘の空間「プエルト・プリンセサ地下河川国立公園」
パラワン島の洞窟内に流れる地下水を保護する目的で指定された国立公園で、ユネスコの世界遺産にも登録されているスポット。
パラワン島といえば、「フィリピン最後の秘境」と呼ばれる高級リゾートアイランドですが、中でもこの「プエルト・プリンセサ地下河川国立公園」は美しい景観美を持つラグーンとして知られています。
世界最長の地底川をボートで探検する「アンダーグラウンド・リバー・ツアー」では、洞窟の中の不思議な地形やコウモリなどの見慣れない生き物に遭遇できます。
• プエルト・プリンセサ地下河川国立公園へのアクセス
「プエルト・プリンセサ」という名前は付いているものの、実際には「サバン」という場所にあります。
プエルト・プリンセサ → 車で3時間 → サバン → ボートで15分
国立公園では入場制限などもあるため、プエルト・プリンセサから現地ツアーに申し込むのが一番楽です。
サバンまでは、エルニドもしくはポート・バートンからボートをチャーターして行くことも可能ですが、所要時間は6時間〜7時間かかります。
■願いが叶う奇跡の「シマラ教会」
セブシティからオスロブというジンベエザメウォッチングが有名な街へ行く際の中間地点「シボンガ」という街に、「シマラ(Simala)」という村があります。
シマラ教会はこの村にあるカトリック教会で、「願いが叶う奇跡のパワースポット」として知られているんです。
”セブに災いが起こった時に、小さな教会の聖母マリア像から涙が流れた”という伝説があり、それが転じて「聖母マリア像の前でお祈りすると願いが叶う」と信じられています。
もともとは伝説通りの小さな教会でしたが、伝説が広まって以来フィリピン各地から献金が届き、増築され、今ではセブ島最大規模の教会となりました。
カトリック教徒でなくとも、「願いが叶う奇跡の教会」と聞けば、一度は行って願掛けしてみたいものですよね。
中では、色によってお祈りの効果が違うというカラーキャンドルが売られています。
また、シマラ教会にお願いをして、病気が治った、試験に受かったなどの感謝エピソードが書かれた手紙が展示されているエリアもあります。
ちなみに敬虔なカトリック教徒が集うため、ハーフパンツやノースリーブなど肌を露出する格好はできません。
半袖はOKですが、襟付きのシャツもしくはロングスカートなどが無難です。
• シマラ教会へのアクセス
セブシティ → オスロブ行きのバスに乗る → シマラ村で下車 → バイクタクシーで10分
日曜日は参拝者がいて混み合うため、平日に訪れるのがおすすめです。
奇跡のマリア像までは、入り口から何時間も待つことも。
<多くの伝説が残るフィリピンのパワーを体験しよう!>
いかがですか?
フィリピンには隠れたパワースポットがいろいろあるので、ちょっとしたスピリチュアルな旅にもおすすめなんです。
どのスポットも行くのは簡単ではない場所ですが、パワーも景色の美しさも圧巻ですよ。
スケジュールが許すのなら、ぜひ数々の伝説を持つフィリピンの見えないパワーを感じに出かけてみてくださいね。