世界ランキングワースト1位のマニラ空港、一体なぜ?


留学やビジネスや投資で注目が集まるフィリピン。

急速に経済成長が進んでおり、世界中から人々がこの国を訪れています。

政情も比較的安定しており、徐々にインフラ整備も整ってきています。

 

しかし、残念なことにこの国の玄関口であるマニラ空港は、世界的に評判が非常に悪く、以下のような不名誉な賞を何度も与えられています。

 

◆CNNの観光ガイド「世界で最もムカつく空港ワースト10」で第5位

◆2011年〜2013年までSleeping  in Airportsの国際空港に関する利用者投票で「世界最悪空港ワースト1位」を3年連続受賞

 

理由としては、不便で使いづらい、エスカレーターやエアコンが動いていない、空港スタッフが悪質、トイレが汚いなどなどが挙げられます。

 

ちなみに、ワーストランキングに対してベストの空港に選ばれているのはシンガポールのチャンギ空港。

同じ東南アジアであることが、またフィリピンのワースト1位を際立たせています。

 

普通、空港というのは旅立つ人々の希望のエネルギーでワクワクしたりする場所だと思いますが、マニラ空港に限っては、できる限り長く滞在したくない場所になってしまっています。

一体この空港では何が起こっているのでしょうか?

 

そこで今回は、マニラ空港がワースト1位になってしまう理由と、実際に旅行の際に気をつけるべきことをご紹介していこうと思います。

 

 

<マニラ空港概要>

 

マニラ空港の正式名称は、ニノイ・アキノ国際空港(Ninoy Aquino International Airport)。

頭文字をとって「NAIA(ナイア)」とも呼ばれています。

マニラ首都圏のパサイシティとパラケーニャシティの境界上にあります。

かつては「マニラ国際空港」と飛ばれていましたが、1983年に空港内で射殺されたペニグノ・アキノ・ジュニア上院議員を記念して改称されました。

ニノイ・アキノ空港には、ターミナルが4つあり、航空会社によって分けられています。

ターミナル1が国際線、2はフィリピン航空と子会社PAL・エクスプレス専用、3は国際線&国内線、4は国内線専用となっています。

なお、空港使用料として、航空券発行の際に550ペソ(約1,100円)が徴収されます。

 

 

<ニノイ・アキノ国際空港が嫌われる理由>

 

■ターミナルビル間が遠すぎる

まず最初に驚くのは、4つある空港ターミナルビルがすべて離れすぎている上に、連接性がまったく考慮されていない点です。

たとえば成田空港や羽田空港であれば、建物は別でも空港敷地内にありますし、便利なシャトルバスに数分乗るか、歩いても移動可能ですよね。

しかし、マニラ空港でほかのターミナルビルへ移動する際には、一度空港敷地外の一般道路へ出なければなりません。

移動の際は、タクシーか空港シャトルバスを使います。

空港シャトルバスは一応20分毎の運行になっていますが、満員になるまで待つこともあり、なかなか時間通りに出発しません。

時間に余裕がない場合は、タクシーを利用した方が無難です。

また、マニラは常に交通渋滞がひどいので、道路が混んでいればタクシーを使っても乗り継ぎに間に合わないこともありえます。

最初から、スケジュールがギリギリになる乗り継ぎ便は選ばないほうが良いでしょう。

もしくは、同じターミナルビル内で乗り継ぎできるよう、2便目の飛行機も同じ航空会社を使うと良いです。

たとえば日本→マニラ→セブと移動する場合、国際線・国内線を両方ともフィリピン航空にしておけば、同じターミナル2の中で出発ロビーへ移動すれば良いだけです。

 

■施設が不便すぎ、汚すぎ

空港内は重い荷物を持ってビル内を移動することになると思いますが、フィリピンのマニラ空港ではエスカレーターやエレベータが動いていないことがよくあります。

何のためにあるのか分かりませんね。

また、椅子も少ないのでホッと一息つける場所もなかなか見つかりません。

たまたま座れても、冷たくて座り心地が悪い・・・。

ビル内は雨漏りもしていて、メンテナンスや管理もまったく行き届いていません。

さらにひどいのはトイレで、水が流れないため臭気が漂っていて不潔という劣悪さ。

このような状態で特に嫌われていた第1ターミナルビルは、2015年に13億ペソかけて改修されました。

しかし、他にも嫌がられる理由が多すぎて、未だに人々からの評価はなかなか上がらないようです。

 

■空港スタッフが恐喝してくる

日本では考えられないことですが、マニラ空港ではスタッフがお客を恐喝してきます。

乗客の手荷物にこっそり銃弾を仕込み、「見逃して欲しければ金を払え」と言って現金を搾取するケースが多発していたことが、被害者がFacebookに投稿したことで発覚しました。

これにより、なんと空港スタッフ25人が停職処分を受けています。

さらに驚くのは、大きなニュースになっていながら、同じ手口の犯罪を繰り返す職員が後を絶たないこと。

日本人が同様のケースに遭遇し、口止め料の支払いを拒否して逮捕されたケースもあります。

また、アメリカ人乗客の一人は、やはり口止め料の支払いを拒否して逮捕され、6日間も拘留される事件も起こりました。

フィリピン国内外からは、「モラルが欠如している」「当局は取り締まる気がないので同罪だ」といった批判の声があがっています。

現在も、マニラ空港を利用する際は自分の手荷物におかしなものを入れられないよう常に監視するように注意喚起されています。

ボディーチェックをする係員と手荷物検査の係員が手を組んで犯行に及んでいる場合もあるので、とにかく自分の荷物からは一瞬たりとも目を離さないようにしましょう。

また、違ったケースとして国外に持ち出せないお土産品などを持っていた場合に、「本当は出国できないが、お金をくれたら見逃す」といったような、賄賂を要求してくることもあるようです。

当然ですが、そのスタッフがOKしたからといってお金で解決はせずに、そのお土産品をあきらめましょう。

空港内では複数回の荷物検査がありますので、その度にお金を要求されることになります。

そのほか犯罪ではないですが、入国審査時の能率が非常に悪かったり、税関や入管の係員の態度が横柄だったり、ポーターが法外なチップを要求してきたりと、スタッフのサービスの質もかなり悪評価です。

 

■空港内が寒すぎる

フィリピンあるあるですが、建物の中のエアコンが効きすぎています。

空港もしかりで、ものすごく寒いです。

フィリピン人は肌が厚いのか平気な様子ですが、日本人の私たちには上着は必須アイテムです。

 

■治安が悪い

フィリピンの中でも治安が良いエリア、悪いエリアがありますが、マニラ空港はその中でも治安が特に悪い場所に入ります。

職員が恐喝してくるようなこの空港では、スリや強盗などはもはや当たり前です。

いつでもどこでも、自分の荷物から目を離さないこと、財布やスマホをポケットなど抜き取りやすい場所に入れておかないことなど、常に気をつけて行動してください。

 

■ぼったくりタクシー

ニノイ・アキノ空港からマニラ市内まではタクシーで移動できます。

その際、空港を出た瞬間に話しかけてくるタクシー運転手がいます。

白い車体のメータータクシーですが、彼らはみんな法外な料金を請求してくる詐欺タクシーなので、無視しましょう。

しつこく群がってくるので、マニラに着くなり彼らの相手をするのは本当に疲れてしまいます。

安全なのは、先に運賃が決まっているクーポンタクシーです。

たとえばマカティまでなら330ペソ(約660円)、パサイまでなら150ペソ(約300円)、ケソンまでなら670ペソ(約1,340円)などとちょっと高いですが、明確な料金が決まっているので安心です。

また、黄色いメータータクシー(イエロータクシー)は、通常の白いタクシーよりも料金は割高ですが、比較的安全なので女性にもおすすめです。

初乗り70ペソ(約140円)程度となっています。

ただ、乗りたい人が多すぎてかなり並んでいるので、そこはストレスを感じてしまうかも。

メーターを使わずに出発して到着後に高い金額を要求してくるドライバーもいるので、出発前に必ずメーターを使うように言ってください。

断られたら別の車を探しましょう。

その他、ホテルではなく停留所までで良いなら、快適で安全なUBEエクスプレスというプレミアム空港シャトルバスもおすすめです。

料金は300ペソ(約600円)ほどで、マカティ方面、エルミタ方面、モールオブアジア、パサイへ運行しています。

予約制です。

 

■帰りも時間に余裕を持って!

無事フィリピン滞在が終わったら、また帰りにニノイ・アキノ国際空港を利用することになります。

ただ、この国では市内から空港までの高速道路が整備されていないため、一般道路を移動することになります。

渋滞にはまれば空港到着までに予想以上の時間がかかりますので、早め早めに行動しましょう。

最悪の場合、搭乗手続きに間に合わないこともありえます。

ちなみに空港に到着するのは、出発時間の2時間前くらいと考えておけば大丈夫です。

 

 

<時間、安全に気をつけてマニラ空港を突破しよう!>

 

快適さ、利便性、清潔さ、サービス、どれをとっても最悪というマニラのニノイ・アキノ国際空港。

フィリピンに着いた瞬間に、フィリピンを嫌いになってしまいそうですよね・・。

散々の悪評価にも関わらず空港の運営当局側は「今まで苦情のあった部分はきっちり対応している」と強気な姿勢を見せています。

ドゥテルテ大統領率いるフィリピン政府は改善したい意向を示してはいますが、具体的な対策を出すまでには至っていないようです。

これからマニラへ飛び立つ予定の方は、くれぐれも犯罪に巻き込まれないよう注意すること、時間に余裕を持って行動すること、自分の荷物を常に監視すること、あやしい人に声をかけられても無視することなどに気をつけて、ニノイ・アキノ国際空港をくぐり抜けて欲しいと思います。

また、寒さ対策の上着も忘れずに。

空港のイメージはかなり悪いですが、市内へ入ってしまえばフィリピンの素晴らしい面もたくさん見られますし、優しく親切なフィリピン人にも出会えるはずですよ!


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