フィリピンで資生堂が合併会社設立
資生堂といえば日本では知らない人はいない超有名化粧品メーカーですが、今年12月にフィリピンで合併会社を設立することが決まったそうです。
同じ資生堂の出資100%の子会社でアジアを統括する「資生堂アジアパシフィック(Shiseido Asia Pacific Pte. LTD.)」と、シンガポールに本社を構えて代理店営業をしている「LUXASIA社(LUXASIA PARTNERS PTE. LTD.,)」が合併して「Shiseido Philippines Corporation(資生堂フィリピン)」が誕生します。
新会社の資本金は5億8,000万ペソで、資生堂アジアパシフィックが過半を出資しており、2019年7月から運用を開始するとのこと。
現在フィリピンでは販売代理店が2社ありますが、新会社設立後は資生堂フィリピンが全てのブランドを取り扱い、マーケティング投資も拡大して売り上げを伸ばしていく考えです。
資生堂はすでに世界各国での成長を目指して動いていますが、やはり経済成長が著しい東南アジアでの展開には将来性を見出しているようです。
フィリピンは今、人口1億人を突破し、購買意欲を持った若年層がたくさんいます。
またフィリピンは化粧品市場規模が東南アジアで3番目に大きく、今後2020年までに二桁成長が続くと予想されています。
フィリピン人にとっては高級ブランドである資生堂の製品ですが、特にメイクアップカテゴリーが伸びているとのこと。
「SHISEIDO」はもちろんですが、「NARS」や「Laura Mercier」といったさらに高級志向ブランドも強化していくほか、アジアで人気のクレンジングや日焼け止めなどの中間所得層向けの商品展開も、ドラッグストアを中心に拡大していくそうです。
美意識や自己肯定感の高いフィリピン人にとって、日本ブランドのメイクアップ製品は彼女たちのセンスをさらに刺激することでしょう。
私たち日本人がフィリピンを訪れる際も、資生堂のクレンジングやメイクアップ商品がドラッグストアで買えるようになるのは、大変便利だと思います。
フィリピン人たちの資生堂ブランドへのリアクションも、同じ日本人として楽しみですね。