フィリピンで気をつけたい虫と対策
温暖で快適な気候、物価の安さ、フレンドリーで優しい人々、発展し続ける大都市、大自然にビーチリゾート・・・
フィリピンは、日本にはない魅力をたくさん持っています。
だからこそ、旅行先や英語留学先としてのみならず、セカンドライフを楽しむための移住先としても人気が高まっています。
しかし、多くの日本人が、実際にフィリピンに足を運んでみた時に遭遇する問題があります。
それが、虫です。
フィリピンは1年中暖かい国であるため、当然トロピカルな地域に生息する虫がたくさんいます。
その種類も量も、日本の都市で生活するのとは比べ物にならないほどです。
中には刺されると危険なものも多いので、対策の方法を知っておきましょう。
<蚊>
日本でもおなじみの蚊ですが、常夏のフィリピンでは1年中どこにでもいます。
蚊の怖いところは、刺されるとデング熱やマラリアなどの病気に感染する危険があるというところです。
特に雨季である6〜11月は数が増え、デング熱の患者も増えるそう。
日本人留学生でも、デング熱にかかる人は大勢います。
症状としては、高熱、頭痛などで、完治するまでには数日の入院が必要になります。
また、体力のない子供やお年寄りは最悪死に至ることもある、恐ろしい病気です。
蚊に刺されて具合が悪くなったら、必ず病院に行くようにしましょう。
語学学校の寮にいれば安心かと思いきや、フィリピンの建物は案外隙間だらけであるため、蚊は簡単に侵入してきます。
対策としては、現地の殺虫剤が一番良いでしょう。
日本から持参しても良いですが、フィリピンに生息するのは日本のものとは別の種類ですので、思ったような効果がないことがあります。
また、殺虫効果自体も、日本のスプレーよりフィリピンのもののほうが強いです。
ちなみにスプレー缶は飛行機に乗せられませんので、いずれにしても持って行くのは難しいでしょう。
虫除けローションに関しては日本のもののように肌に優しいものはフィリピンにはないので、持って行っても良いと思います。
<アリ>
日本ではアリは外にいる昆虫というイメージが強いと思います。
しかし、フィリピンでは家の中で遭遇します。
しかも部屋が3F以上などの高いところでも、しぶとく上ってきます。
飲み終わったジュースの缶や食べカスを放置しておくのは厳禁です。
また、ゴミ箱にもそのまま捨てるとアリたちの天国となってしまいますので、必ずポリ袋などに入れて密封して捨てましょう。
フィリピンのアリには強い毒性を持つアカカミアリという種類がいて、刺されるとヒリヒリ痛いだけでなく、しばらくの間真っ赤に腫れあがります。
アカカミアリは大変どう猛で、こちらが特に危害を加えてなくても攻撃してくるので注意が必要です。
アリ対策として最も効果的なのは、「アリの巣コロリ」などの日本の駆除剤です。
フィリピンではこれに類似するものは売っていないので、日本から持参した方が良いでしょう。
<ハエ>
屋台や屋外でのマーケットが多いフィリピンでは、ハエはそこら中にいます。
また、テラス席のようなところで外食していても、ハエが寄ってきます。
これもまた日本とは比較できないほど多いので、最初は引いてしまうかもしれません。
市場で売っているフルーツでカットされているものは、ハエがたかっているのをそのまま食べることになるので、出来れば買わないほうがベター。
基本的に、フィリピンの屋台や市場の衛生管理はずさんです。
もちろん、肉も魚も加熱をお忘れなく!
ちなみに地元の人々はハエがついた食べ物でも気にせず口にしています・・・
日本人にはちょっと信じられない感覚です。
<ゴキブリ>
虫は暖かいところへ行くほどに巨大化しますが、ゴキブリもまた然りです。
日本のものよりもサイズが大きく、屋外ではそこらじゅうで見かけます。
もし家に出た場合は、フィリピンで売られている強力な殺虫スプレーを使用するのが一番です。
もしくは「ほいほい」のような置き型タイプも売られています。
常夏の発展途上国に行く以上、虫の問題を避けることはできません。
特に、蚊とアリは危険性も高いため、あらかじめ知識と対策を持って渡航するのがベストです。
また、高級ホテルなどに宿泊すれば、屋内に関してはそこまで心配する必要はないでしょう。
いずれにしても、全体的な虫の量は日本よりも圧倒的に多いことは、知っておくべきかと思います。