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フィリピン出稼ぎ労働者がポーランドへ


フィリピンは出稼ぎ労働者(OFW=Oversea Filipino Workers)が多いことで知られています。

その数は約1,000万人と言われており、彼らからもたらされる外貨収入は数十億ドルに上り、フィリピンのGDPの10%を占めています。

フィリピン経済は、OFWなしではここまで発展していないでしょう。

 

OFWが一番多い国は、1位がサウジアラビア。

出稼ぎするフィリピン人のうち、4人に1人はサウジアラビアへ行くそうです。

その他の国も中東が非常に多く、ヨーロッパやアメリカは6〜7%と意外に低い数字となっています。

 

そんな中、今回ポーランドもフィリピン人労働者の受け入れを決めたそうです。

もともとポーランドは近年、深刻な人手不足に悩まされ、経済が低迷していました。

他国への労働者流出や出生率低下などが原因で、2030年までに労働力人口が400万人不足するとも言われています。

これまではウクライナからの労働者を採用してきており、すでに100万人以上のウクライナ人んがポーランドで働いているとのこと。

今後はもっと増える予定です。

 

逆にフィリピンでは人口が爆発的に増えており、1億人と突破しています。

まさに労働人口と言われる層が有り余っているような状態です。

さらに、英語を流暢に話し、コミュニケーション能力にも長けた彼らは行く手あまたです。

 

フィリピン人労働者の受け入れに関しては、右派政権は反対していますが、スタニスワフ・シュフェト労働相は、フィリピンとポーランドは似た価値観を持っていると話します。

双方ともカトリック教であるため文化的な背景も共有していると述べ、今後はIT事業や医療業界、建設業界において積極的にフィリピン人労働者を採用していく方針です。

 

現代の国際社会で、移民を受け入れないというのはもはや難しくなってくるでしょう。

フィリピン人が今後、さらに世界で活躍する重要な人材になっていくのは間違いありません。