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ボラカイ島の閉鎖に国民8割が賛成


ボラカイ島は、フィリピンの中部に浮かぶ観光・リゾート地として人気の島です。

「ホワイト・ビーチ」と呼ばれる4kmに及ぶ美しい白い砂浜が有名で、2012年にはアメリカの旅行雑誌「トラベル+レジャー」で、世界最高の島の称号を得ました。

ヨーロッパをはじめ、世界各国から観光客が訪れる秘境です。

 

そんなボラカイ島において、今環境汚染が問題視されています。

開発が進むとともに海に汚水が流れ、廃棄物が蓄積し、深刻な状況になりました。

ホワイト・ビーチの砂をビンなどに入れて持ち帰ってしまう観光客もおり、4万年かけて作られた砂浜がなくなってしまうことも懸念されています。

フィリピン政府は今年の4月26日から島を閉鎖し、6ヶ月間観光客の立ち入りを禁止しました。

 

観光業で収入を得ていたボラカイ島の人々からは、経済的な損失と雇用の問題はどうするのかといった批判もありました。

しかし、閉鎖直前に行われた世論調査によれば、閉鎖することに賛成する意見が64%を占めていることがわかりました。

 

調査はフィリピン全国の成人1200人を対象に行われました。

「ボラカイ島の1年間の閉鎖」を問う設問に対し、38%が強く賛成、26%が賛成と回答しており、計64%が閉鎖に賛同しているとのこと。

逆に、強く反対は10%、反対は10%で、計20%は反対していることが明らかになっています。

ボラカイ島を含むビサヤ地方では最も支持率が低かったものの、それでも53%と半数以上が閉鎖すべきと考えているようです。

フィリピン国民もはやり、ボラカイ島の環境汚染に関しては深刻に考えていることがよくわかります。

 

それほど現地の様子はひどく、ゴミがたまり、生活排水が垂れ流され、白い砂浜には藻が発生しており、これまでの美しさを失いつつありました。

年間200万人近くが訪れる中で、ホテルやレストランなどの建設が海岸部でどんどん進み、環境が急速に汚染されていったのです。

この事態を受けてドゥテルテ大統領が「ボラカイの海は汚染溜めになっている」と発言したことが、国民の問題意識を高めました。

 

しかしながら、閉鎖をしたところで、具体的にどのように島を再生していくのかは明確になっていないようです。

とりあえず、今よりも悪化することは避けられるとして、今後再度観光地として回復させるのに6ヶ月で足りるのかどうかも定かではありません。

また、ボラカイ島の環境を破壊してきた行政関係者が退いたわけでもないので、閉鎖が終わってもまた不法な建設によって汚染を繰り返すのではないかと懸念されています。

 

フィリピンには他にもボホール島やパラワン島といった、美しいリゾート地が多数ありますが、今回ボラカイ島の汚染が注目されたことで、それらの他の島の環境破壊も表面化してきています。

美しい大自然と貴重な景観が残るフィリピンの秘境をどのように保護・再生していくのかは、今後のフィリピン政府にとって大きな課題になってくるでしょう。