フィリピン仮想通貨の取引量は増加傾向
フィリピンで仮想通貨が浸透してきていることは知られています。
貧困のために銀行口座が持てない人でも関係なく使える仮想通貨は、フィリピンでは大変利便性の高いものでした。
今年の1〜3月にかけても、仮想通貨から法定通貨へのトランザクションは積極的に行われており、取引の数が伸びていることがわかりました。
フィリピン中央銀行が仮想通貨について公的な注意喚起をしていたにも関わらず、取引が増えていることは、注目に値します。
フィリピンのレイラ・デリマ上院議員は、今年3月、仮想通貨が関わる犯罪には通常よりも重い刑罰を課すという方針を打ち出しました。
まだ未知の部分が多く、犯罪を取り締まりにくい仮想通貨においては、あらゆる犯罪の可能性があることを国民に呼びかけていたのです。
しかしそれでも、フィリピン国内の2017年第1四半期の仮想通貨取引額は月間平均約3600万ドル(約39億円)に達したとのこと。
また、2017年の第4四半期には、仮想通貨→法定通貨の取引は月間平均約2400万ドル(約26億円)、法定通貨→仮想通貨の取引は約3800万ドル(約42億円)に及んでいて、増加し続けています。
フィリピンでこれだけ仮想通貨の取引が伸びている理由として、人口の多さが挙げられるでしょう。
人口一億人を突破しているため、それだけで取引量が増える要因となっています。
また、海外へ出稼ぎに行っている労働者・OFW(Oversea Filipino Workers)からの送金や観光業においても、手数料の安い仮想通貨は都合が良いのです。
出稼ぎ労働者による送金はフィリピンの経済を支えていますが、仮想通貨の登場によって、さらに多くの外貨がフィリピンへ流れて来るようになりました。
ちなみにフィリピンでは、金融機関も仮想通貨取引を禁止しようとする動きはなく、他のアジア諸国と比べても、仮想通貨が一般市民に広まりやすい環境となっています。
また、ビットコインによる不動産の購入などもフィリピンでは始まっています。
やはり手数料が安いため、余計な経費がかからないのがメリットです。
日本人も、フィリピンを訪れる際にはビットコインを持っていると便利です。
フィリピンで仮想通貨を購入できる取引所としては、「Binance」「Coinmama」「BuyBitcoin.Ph」などがあります。
仮想通貨先進国のフィリピンでは、購入・交換の手段はいろいろあるので、調べてみてください。