フィリピンって本当に物価が安いの?
フィリピンは物価が安い!という情報は頻繁に耳にすると思います。
確かにタクシー初乗り30ペソは破格ですし、ペットボトルのミネラルウォーターが1本20ペソと聞けば、安いと感じるでしょう。
しかしそれは、日本人にとって安いだけであって、現地フィリピン人にとっては決して安くありません。
というのも、フィリピンの最低賃金は日給350ペソで、日本円に換算すると1,000円にも満たない金額です。
たとえ物価が10分の1でも、賃金がそれ以下ですから、生活はかなり厳しいものになります。
しかも、この最低賃金が守られていないケースも多々あります。
特に高いのは電気代で、日本とほとんど変わりません。
日給1,000円しかないのに、日本水準の電気代が毎月取られるとしたら、どれだけ苦しいか想像できると思います。
また、ガソリン代も1リットル55ペソ程度と日本よりは安いものの、彼らの賃金で考えれば相当高いです。
車を持っていることは、お金持ちであることを示します。
日本人は単純に彼らの10倍以上の収入があるのが普通なので、フィリピンへ行けば贅沢に暮らすことができるでしょう。
不動産価格が安いので別荘を買って過ごすことも可能ですし、人件費もかなり安いので家政婦を雇って優雅に暮らすこともできます。
ただし上記の電気代のように、日本と変わらない価格のものもありますし、安いものは質が悪いこともあります。
トイレットペーパーやシャンプーなどは、日本より高いこともあります。
野菜も肉も米も、日本のものと比べるとかなり味が落ちることは否めません。
そう考えると、良い物を買って質の良いものを食べてそれなりの生活をすることは、実はいうほど安くないのです。