フィリピンの変な常識&カルチャーショック
海外では様々なカルチャーショックを受けることがありますが、中でもフィリピンという国は、日本人にとってカルチャーショックがとても多いところなのではないかと思います。
私たちの常識ではまず考えられない、「なんで?!」と思ってしまうことがたくさんありますし、どう頑張っても理解できないことも多いです。
それが海外旅行の醍醐味だったりもするのですが・・。
今回は、フィリピンの変なカルチャーをご紹介してみたいと思います。
<一切貯金をしない>
「宵越しの銭は持たぬ」の精神が浸透しているフィリピン。
仕事で得た給料は、全部使い切るのが彼らのスタイルです。
貯金という概念はなく、その日を楽しむために目一杯使います。
フィリピンではほとんどの会社で給料日が月に2回あり、半分ずつ渡されます。
理由は言わずもがな、全部一気に渡すと月末までもたないからです(笑)
フィリピン人と一緒にいると、本当に持ち金をばんばん使うので驚きます。
所得は1日800円程度という貧困生活なのに、給料日となると後先考えず豪遊するのです。
さらに、手元にお金がなくなると「今月お金が足りなくなった。どうしよう。」と言い出します。
自分が使ったからだろー!とツッコミたくなるのですが、彼らは全く悪いとは思っておらず、困ったら人に借りれば良いと思っているようです。
そして、借りたら返さない(笑)
日本人からも、フィリピン人にお金を貸してあげたけど全然返ってこなくて諦めた、という声が非常に頻繁に聞かれます。
フィリピン人が信仰しているカトリック教の教えには、「明日のことを案じてはならない」というものや、「隣人を助けよう」といったものがあります。
彼らはこういった教えを、都合よくお金の使い方に当てはめ(笑)、「今を楽しまなきゃ。困ったら助けてもらって当たり前。」という考えで行動しているようです。
<おやつが主食並み>
フィリピンには、「ミリエンダ」と呼ばれるおやつタイムがあります。
1日3食のほかに、朝ごはんのランチの間の10時ごろ、そしてランチ後の15時〜16時くらいにおやつを食べるのです。
おやつ自体は日本にもある習慣かと思いますが、フィリピンではそのおやつの量が全然違う!
揚げバナナなどのボリューム満点のものから、フィリピン風焼きそばのパンシット、ハンバーガーなど、もはや普通の食事だろ!というものを、おやつにしてるんです。
それだけ食べても、夜ご飯もまたしっかり食べるのだから、フィリピン人の食欲には圧巻です。
また、食べ物の味付けは濃く、スイーツも半端なく甘いため、カロリーがすごい。
そのせいか、全体として太っている人が多めに見えます。
<コーヒーが甘すぎ>
フィリピンでブラックコーヒーが飲めるのは、都会にある本格的なカフェのみです。
ほとんどの人は、ミルクと大量の砂糖が入った甘いコーヒーを好んで飲んでいます。
よくあるスティックタイプのインスタントコーヒーが大好きです。
ブラックコーヒーは、需要もあまりないのかもしれません。
コンビニやスーパーに売られているコーヒーも全部甘く、自販機にもブラックの選択肢はなし。
普段ブラックを飲んでいる人には耐えられないでしょう。
ちなみに、フィリピンではお茶を煎じて飲む習慣もほとんど浸透していません。
コンビニには「Green tea」と名のつくものは売っていますが、お茶の味なんてほとんどしないほど砂糖が入っています。
<お釣りがない>
大きなショッピングモールなどを除き、タクシーや食堂、コンビニなどでは大きな単位のお札は使えません。
お釣りを用意していないためです。
フィリピンで一番単位が大きいのは1,000ペソ札で、ATMでも1,000ペソ札が出てくるのですが、使える場所はかなり限られています。
ですので、フィリピンでは常に20〜100ペソくらいの小さな単位のお金を持っている必要があるのです。
大きい単位のお札は、あらかじめショッピングモールなどで崩しておくようにしましょう。
<偽ブランド品がいっぱい>
フィリピンでは、有名ブランドのコピー商品が堂々と売られています。
面白いのは、あやしい露店だけでなく、大きなショッピングモールなどでも普通に売っているということ。
まったく隠す気もないようです。
ナイキ、アディダス、PUMA、Gショック、NintendoDS、ルイヴィトン、ビルケンシュトック、果てはiPhoneまで、フィリピンで見つけられない偽物はないのでは?と思えるほどのバラエティ・・。
値段は本物の10分の1以下だったりしますが、当然ながらクオリティも超チープで、偽Gショックなんかは3日くらいで壊れるそうです(笑)
文化として見て良いのか分かりませんが、私たちが気をつけたいのは、そういった偽ブランド品を大量に持って帰国することはできないということ。
たとえばネタに1つ買って、実際に偽物の服を来て帰る、くらいなら大丈夫だと思いますが、転売目的だと疑われるような大量の商品を持って帰ることは避けた方が良いでしょう。
<基本、水シャワー>
フィリピンは、一般水準の家庭でも水シャワーしか出ないところが多いです。
ボイラーを持たないので、お湯が出るシステムがないのです。
常夏の国なので、水だけでも十分なのですが、慣れるまではちょっと抵抗があるかも。
観光客用の高級ホテルや留学生の寮では、お湯もちゃんと出るので安心してください。
ただ、お湯のある施設でも、夜になると出なくなったり温度が下がることがあります。
また、水圧も弱いところが多いです。
これは、フィリピンのインフラがまだ整っていないことも関係しています。
田舎の安価な宿泊施設は水シャワーしかないことがあるので、事前に確認したほうが良いでしょう。
ちなみに日本のような湯船があるのも日系の高級ホテルのみで、フィリピンではお湯に浸かる習慣はありません。
<ドライヤーを使わない>
そんな水シャワー文化のフィリピン人は、とても清潔好きなので毎朝必ずシャワーを浴びます。
暑くて汗をかくし街が埃っぽいので、1日に何度も浴びる人も多いです。
しかし、なぜかドライヤーで髪を乾かすという習慣がありません。
短髪の人ならまだ分かりますが、髪の長い女性などもタオルで拭くのみで、びしゃびしゃのまま外出するんです(笑)
朝のフィリピンでは、髪が濡れたままの人たちが出勤するのをよく見かけます。
逆に埃がくっつきそうですが・・?!と思いますが、フィリピンでは電気代が高いなどいろんな事情があるのかもしれません。
<便座がない?!>
トイレ事情というのは海外で最もカルチャーショックを受けやすい分野の1つですが、フィリピンのトイレもまた日本とは違います。
まず、ペーパーが流せないので使った紙はゴミ箱に捨てなければなりません。
というか、そもそもペーパーが備え付けられていないことが多いので、常に持ち歩く必要があります。
そして時折、便座のないトイレに出くわすことがあります。
どうやらフィリピンでは、便座を盗んで売る人がいるそうなのです(!!)
座ろうと思っても、便器に直接座るのは無理ですよね・・。
ですので、もしも便座なしトイレに遭遇してしまったら、便器の上に直接靴で上がり、しゃがんで用を足すしかありません。
あるいは中腰で便器に触れないようにする、という手もありますが、結構難しいです・・(笑)
■受け入れて楽しむのがポイント!
フィリピンでのカルチャーショックあるあるをご紹介しました。
ここで紹介した以外にも、きっと初めてのフィリピンではびっくりすることがたくさんあるでしょう。
あくまでも文化の違いと思って、文句を言わずに面白がって受け入れることが、旅を楽しむコツだと思います。
フィリピンは今急速なスピードで成長していますので、あと数年もすれば文化や環境も変わっていくでしょう。
変なフィリピン文化を味わえるのは、もしかしたら今だけかもしれません。
ぜひ、偏見を持たずにアドベンチャーを満喫してみてくださいね!