カナダからフィリピンに大量のゴミ、ドゥテルテ大統領が宣戦布告


フィリピンでは近年、外国からゴミが大量に”輸出”されてくる問題が深刻になっています。

以前、韓国から大量のゴミが送られてきたことがニュースになっていましたが、今回はカナダから同様にゴミが届き、ドゥテルテ大統領は憤りを露わにしました。

 

そもそもなぜゴミがフィリピンに送られてきているのでしょう?

もちろん、フィリピン側がゴミを受け入れているわけではありません。

先進国から出る”リサイクルできるプラスチック”をフィリピンが輸入している中で、どこかの悪徳業者がリサイクルできない単なるプラスチック製のゴミを送り始めたのです。

 

CNNフィリピンによれば、カナダは2013年〜2014年にかけて、2,450トンにも及ぶゴミを103個のコンテナ詰めて輸送したようです。

コンテナには”リサイクル用プラスチック”と書かれていました。

 

これらのゴミを送りつけたカナダの民間企業は、輸入通関手続きを済ませておらず、不法輸入扱いとなりました。

 

おかげでフィリピンの港には、今もゴミコンテナが置きっ放しだそう。

ドゥテルテ大統領はこれらをカナダに”帰国させる”とコメントしました。

また、ゴミを引き払わなければ「戦争になる」とも警告しています。

 

カナダがフィリピンにゴミを輸送してくる問題は、実は何年も前から起こっていました。

フィリピンはずっとゴミの引き取りを要求していたそうです。

カナダのトルドー首相は、「解決策を見つけるために努力する」とコメントしていたそうですが、どうやらいまだに具体的なアクションは起こされていないようです。

 

実は同様の問題が、フィリピン以外の東南アジア各国で起こっています。

アメリカ、オーストラリア、英国など世界中の先進国が東南アジアに”リサイクル資源”として売却しているものは、実際には適切に処理されず、ただ山のように積もり積もって行き場をなくしているのです。

日本も例外ではなく、普段私たちがリサイクルされていると信じて分別しているプラスチックゴミは、全てではないにしても、東南アジアで不法に燃やされたり埋め立てられたりしているだけなのです。

 

東南アジアの前は、中国が主な輸出国になっていました。

しかし2017年1月に中国は、リサイクル用廃棄物の購入をほぼ全面的に禁止しました。

ここで新たな買い手として現れたのが、インドネシア、タイ、ベトナム、マレーシアなどの東南アジアのリサイクル業者です。

しかし、これまで中国が買い取っていた量は半端ではなく、これらの新たな業者だけではカバーしきれませんでした。

 

最近では処理しきれない東南アジアのゴミが海洋に溜まり、それがアメリカまで流れ着いたので、トランプ大統領が「なぜアジアのゴミを我々が処理しなければならないんだ」と怒っていたという話がありました。

確かに、海に流出しているゴミの出どころを調べたところ、最も多かったのは中国で、そのほかにも日本を含むアジアの国々が上位でした。

また、海にゴミを運んでいる川も、ほとんどがアジアの川であることが分かっています。

 

アジアの国々のゴミ問題は、今や限界を超えています。

また、処理する方法がわからないのに、新たにプラスチック製品は作られ続けています。

世界銀行の予測によれば、地球上のゴミは今後30年間で70%増加すると言われており、生産されているプラスチックのうち半分は使い捨てなのだそうです。

 

このままいけば、世界のゴミ問題は悪化の一途をたどるだけです。

一度途上国へ送ってしまえば見えなくなるため、ゴミ問題は脇に追いやられがちですが、ゴミはただ場所を移動しただけで、消えて無くなってはいません。

 

普段私たちが生活の中でプラスチックゴミを出さないよう努力することも大事ですが、企業や団体などもっと大規模にプラスチックを削減する取り組みをしなければ、世界のゴミ問題は解決しないでしょう。

 


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