なぜフィリピン人は貧しいのか?


フィリピンは貧富の差が大きい国として知られています。

たしかにフィリピンの街を歩いていると、物乞いをしているストリートチルドレンを見かける一方で、高級レストランで優雅に食事をする人もいます。

 

<人口の90%は貧乏?>

日本でもお金持ちと貧乏は分かれていますが、フィリピンでの格差は日本とは比べ物にならないレベルです。

そして、圧倒的な割合の人々が下流階級に属しています。

いわゆる富裕層にあたる人々(月収22万円以上)はわずか1%以下で、90%以上のフィリピン人は、月給3万円もないような状況です。

しかもそのうちの30%は2万円も貰っていません。

フィリピンでは語学留学が人気ですが、実は英語学校で働く講師たちの給料も2万円以下だそうです。

フィリピンの日本食レストランで食事をすると500〜1,000円くらいは普通にかかるので、どれだけ彼らの生活がギリギリかよく分かります。

 

<働きたくないフィリピン人>

また、月に3万円程度の収入でも、ほとんどの家庭で一人が稼ぎ、家族全員を養っています。

フィリピン人は基本的に働くのが嫌いなようで、たとえば娘が夜の仕事で稼いでいたら、家族は何もせず待っているだけです。

フィリピンの街を歩いていると、どう見ても働き盛りの男たちが、昼寝したりぼーっとしたりしながら1日を過ごしているのを見かけます。

とりあえず、今日食べるものがあればそれでいいか・・といった具合で、将来のために働いて貯蓄しようなんて考えはまるでなく、本当に何もしてないのです。

また、たとえ仕事をしても長続きせず、新たな仕事を探そうともしません。

 

<学歴社会のフィリピン>

フィリピンでは大学を卒業していないとなかなか就職先が見つかりません。

厳しい学歴社会です。

しかも、大学を卒業していたとしても、結局稼げる金額は月収3万円以下で、決して豊かな暮らしはできません。

頑張って勉強して英語講師になって語学学校に就職しても、その程度の収入しかないのです。

大学を卒業していない人は、路上で物売りをしたりバイクタクシーの運転手になったりして、何とか生計を立てています。

フィリピンではこういった、その日暮らしの人が圧倒的に多いのです。

 

<学校に行けない>

少なくとも大学を卒業することが普通に就職するための最低条件だとしても、そもそも大学まで行けるような裕福な家庭が少ないのが現状です。

貧困層の子供となると、まず小学校すら卒業できない現実があります。

授業料はかからなくても、学校に持っていくノートや鉛筆などの道具が買えなかったり、昼食が用意できなかったりするので、子供たちも恥ずかしくなって学校へ行かなくなるのです。

また、フィリピンは小学校でも「落第」の制度があります。

学校のテストの点数が悪いと、進級できないのです。

そのため、6年間で小学校を卒業できない子供たちもたくさんいます。

テストで点数を取るには、当然ながら勉強しなくてはいけません。

でも、彼らは家に帰ると親の仕事を手伝わなくてはいけないので、勉強する時間も取れません。

親としても、学校から帰ってきたらさっさと手伝ってほしい!と思っているようです。

しかし、これではいつまで経っても小学校を卒業できません。

子供たちが路上で物を売っているのをフィリピンではよく見かけますが、本来ならば勉強に充てるべき時間なのです。

このような状況では、とてもじゃないですが大学まで進むのはかなり難しいでしょう。

勉強しなければ進級できず、進級できなければ大学まで行けず、大学に行けないと就職できない・・・といった事情があるのに、今日食べるものにも困っているような家庭では、教育は完全に二の次となっています。

 

<出稼ぎが多いのは国内では稼げないから>

フィリピンでは「出稼ぎ大国」と呼ばれるほど、海外に働きに出かける人が多いです。

いわゆるOFW(=Oversea Filipino Workers)の人々ですね。

日本に来ているフィリピン人もたくさんいますし、シンガポールや香港、マレーシア、台湾、そして中東地域が出稼ぎフィリピン人に人気です。

家政婦や介護、英語講師、建設業などなど職業はいろいろありますが、彼らがわざわざ愛する家族を残して海外に出稼ぎする理由は、フィリピン国内では収入が少なすぎるからです。

たとえ大卒だとしても、フィリピンで教師や看護師になるより、海外でベビーシッターをやった方が稼げるのです。

海外で稼いだお金は、ほぼ全てフィリピンの家族へ送金します。

そして家族はそのお金を、ほとんど貯金することなく生活や何らかに消費し、すべて使い果たします。

ちなみにフィリピンでは日本のように一定の年齢になると家を出て自立する、という概念はなく、子供が生まれても死ぬまで家族と一緒に住むのが当たり前です。

稼ぎ頭はその家の長男・長女であり、両親、弟、妹は、家で兄や姉が送金してくれるのを待っています。

 

<出稼ぎしているのも実は貧困層ではない>

OFWの人々は、貧しい自分の家庭を救うために海外に出稼ぎしている、と考えるのが普通かもしれません。

しかし、実際の数字を見てみると、実は海外からの送金を受け取っている世帯は貧困層ではなく、中間層〜富裕層が主となっています。

貧困層の家庭からは、出稼ぎ労働者はほとんど出ていないのが実情なのです。

出稼ぎしているフィリピン人の家庭はその多くが中間層以上であり、わざわざ出稼ぎさせている理由は、もっと高い階層へ上がるためです。

つまり、金持ちが余計金持ちになるためのシステムということ。

本当に貧しい人々は、海外に行くために必要なパスポート取得費用も工面できず、持っていく荷物も用意できず、出稼ぎに行くことすら夢のようなことなのです。

 

<大家族が多い>

フィリピンの貧困を助長している要因の1つとして、子供がすごく多いというのが挙げられると思います。

日本は少子化が問題となっていますが、フィリピンはそこらじゅう子供だらけです。

ちゃんと育てられるなら良いですが、貧しい家庭ほどたくさん子供がいます。

フィリピンは、熱心に信仰しているキリスト教の教えから、避妊も中絶も禁止です。

まともな教育を受けていないため性の知識もなく、多くの女性が10代で妊娠し、どんどん子供を産みます。

当然ながら、家族が増えた分だけお金がかかります。

食べさせるのに精一杯で、教育に充てる分なんてありません。

このようにして、学歴を持つことのできない貧困層がどんどん増えていく負のループがフィリピンでは起こっているのです。

 

<計画性ゼロのフィリピン人>

日本人なら、たとえ稼ぎが少なくても何とか計画を立ててやり繰りしようとするものですよね。

しかし、フィリピン人はお金の計算が全くできないようです。

給料日直後には後先考えず好きなものを買ったり食べたりして豪遊し、給料日前日ともなると財布の中身は本当に空っぽになります。

フィリピンでは月2回給料日が設けられていますが、その理由は言うまでもなく、1ヶ月分の給料を先に渡すと月末まで絶対にもたないからです。

これが国レベルで決められているというのですから、驚きです。

これもまたキリスト教の影響もあると言われており、聖書にある「明日のことを案じてはならない」という教義を都合よく解釈しているようです。

今が幸せならそれで良いので、将来のために貯蓄なんて絶対にしない、というスタンスですね。

なくなったら借りれば良い、と思っているフィリピン人も非常に多いです。

そしてほぼ返ってきません。

こういったお金に対してあまりにもズボラすぎる国民性が、貧困を助長し、なかなか裕福になれない現実を生み出しているようにも見えます。

ちなみにフィリピンで富裕層となっているのはほとんどが中華系の人々で、国民性や習慣も最初からフィリピン人とは違って資産運用の概念を持っている人たちです。

 

<お金がなくても楽観的で楽しそうなフィリピン人>

ここまでフィリピン人の多くが貧困な理由を書いてきましたが、だからといって彼らが不幸かというと、そうでもないように見えます。

お金はなくても、毎日楽しそうに暮らす人々もたくさんいるのです。

今欲しいものにお金を使い、未来の心配はしない。

基本的に、寝てても歌ってても踊ってても、今を生きていればOK。

ある意味すごく人間らしい生活にも見えます。

フィリピン人からすると、日本人は真面目で働き者だそうですが、もしかすると彼らの超楽観的な生き方を私たちも少し参考にしてみると、幸福度は上がるのかもしれませんね。


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