フィリピンのパンパンガ州ってどんなところ?
フィリピンは7000以上の島から成る国で、マニラやセブのような名前の知られたところのみならず、少しメジャーどころを外したエリアにも魅力があります。
パンパンガ州もその1つ。
実は隠れた観光スポットとして人気です。
また近年は語学スクールも増えており、留学先としても日本人に認知され始めています。
<パンパンガ州ってどんなところ?>
パンパンガ州は、ルソン島の中部にあります。
ルソン島といえば、首都マニラのある島です。
マニラが目立っているので、あまりパンパンガ州の名前は知られていません。
州都はサンフェルナンドで、北部のアンヘレスには米軍の空軍基地がありましたが、1991年にフィリピン政府に返還されています。
現在はクラーク経済特別区として開発が進んでいるエリアでもあります。
<パンパンガ州の観光スポット>
マニラやセブと比べるとあまり名前を聞くことのないパンパンガ州ですが、フィリピンに行くな是非とも知っておきたい歴史スポットや観光スポットがたくさんあります。
■ピナトゥボ火山
1991年に20世紀最大と言われる規模の大噴火を起こした火山です。
1,745mあった標高は噴火後に1,486mにまで低くなりました。
噴火する前には、スペイン人からの迫害から逃れてきたアエタ族が住んでおり、米などを栽培して暮らしていました。
しかし噴火とともにアエタ族はピナトゥボ山を追われ、火砕流、火山ガス、大量の土砂などにより、8,000棟の家屋が全壊、死者も800人以上に至りました。
現在はアンヘレスを含め、ピナトゥボ山から40km以内の土地に約50万人が住んでいます。
また、噴火で形成された美しい景色が見られる観光地として、トレッキングやハイキングが楽しめる登山スポットとしても人気となっています。
マニラからのアクセスは3時間ほど。
■クラーク博物館
パンパンガ州やクラーク地区について学べる博物館です。
クラークの米軍基地をモチーフにしたようなデザインとなっています。
館内では、クラークの歴史、アエタ族、ピナトゥボ火山の噴火、第二次世界大戦、クラーク経済特区に関するショートムービーを4Dで鑑賞できます。
ピナトゥボ火山の噴火がどれだけ大きかったか、世界や社会にどんな影響を与えたかなどが詳しく分かります。
また、パンパンガの伝統的な料理について学べるコーナーがあったり、工芸品も充実しています。
その他、日本軍との関係について紹介されているコーナーや、キリスト教関連の調度品、フィリピン5代大統領の執筆机など、見応えがあります。
■アンヘレス
アンヘレスは、タイのパタヤと並んでフィリピン屈指の歓楽街として知られています。
男性なら一度は行きたい、夜遊びスポットです。
特に”お持ち帰り”ができるゴーゴーバーは外せません。
また、近年は経済的にも大きく発展してきており、日本の企業も数多くアンヘレスに進出しています。
そんなアンヘレスにも、実はテーマパークや歴史的な建造物など観光スポットがあるんです。
• ナヨン・ピリピノ・クラーク
フィリピンの暮らしや国の成り立ち、宗教、山岳民族などについて学べるテーマパーク。
博物館のほか、歌と踊りのショーが開催されたり、バンブーダンスに参加できたりと、フィリピンの文化や伝統、歴史を体で体験できるスポットとして人気を集めています。
• プニング温泉
アンヘレスの西側にある温泉施設です。
砂のスパや泥パック、サンドマッサージなどが体験できるほか、渓流や滝などの美しい山の景色を楽しむこともできます。
また、ビュッフェランチやダンスショーなども開催されているので、温泉に浸かるだけでなくエンタメやグルメも満喫できるスポットです。
家族で、友達同士で、そしてカップルで1日中楽しく過ごせます。
• ダイナソーアイランド
名前の通りの恐竜のテーマパーク。
生い茂る自然の中から顔を出す機械仕掛けの巨大な恐竜たちは、まるで本物のような迫力!
恐竜の化石などの展示物もあり、大人から子供まで、恐竜好きなら誰でも楽しめます。
• エアフォースシティパーク
フィリピン空軍が使用した航空機や軍用機がそのまま展示されています。
<クラーク経済特別区とは?>
クラーク経済特別区は、パンパンガ州にある経済特別区です。
1991年にアメリカ空軍のクラーク空軍基地が返還された後、1993年に経済特別区に指定されました。
経済特別区とは、経済発展のために法的・行政的に特別な地位を与えられている地域のことです。
フィリピンではクラークの他に、カガヤン州などにも経済特区があります。
クラーク経済特別区には、空港、ホテル、ゴルフ場、カジノ、免税店、国際会議場などがあり、道路もしっかり整備されていて、周囲がゲートで囲まれているため治安が良いことで知られています。
近年はフィリピン英語留学の人気沸騰に伴って、このエリアにもたくさんの語学スクールができています。
フィリピン留学に興味はあるけど治安面が不安、という方にはクラーク経済特別区内の語学学校は大変おすすめです。
<パンパンガ州へのアクセス>
さて、そんな隠れた観光スポットや語学学校が数多くあるパンパンガ州ですが、マニラからは車で2時間ほどです。
マニラに行く機会があるなら、ぜひ一緒にパンパンガ州も訪れてみましょう。