ボラカイ島の閉鎖が解除、再生の見通し
フィリピンには数多くの美しいビーチが存在しており幻想的な景色を作り出していますが、観光客が増加するに伴い、環境破壊が問題視されていました。
ボラカイ島もその1つです。
ボラカイ島といえば、知る人ぞ知るフィリピン有数のビーチリゾートで、エメラルドグリーンの海と白い砂浜には毎年世界各国から大勢の観光客が集まっていました。
しかし、その数が急増したことにより汚水対策が十分になされず、海に大量に流されている状態が続いていました。
この状況に対しドゥテルテ大統領は「汚水の溜まり場」や「ゴミ溜め」などとコメントし、今年の4月から環境改善のためにボラカイ島を閉鎖するに至ったのです。
観光客の立ち入りを一切禁止し、現地で観光業を営む住民からは批判の声も上がっていました。
しかし、半年間に及ぶ再生作業の結果、今回部分的に閉鎖が解除され、地元から少数の観光客が招かれました。
久々にボラカイ島のビーチでの遊泳を楽しんだようです。
新しく生まれ変わったボラカイ島は、老朽化していた下水処理施設が刷新され、環境が大幅に改善されました。
環境相の調査では、有名な「ホワイトビーチ」は8月には「非常に衛生的」と認定されたとのこと。
水質もよくなり、安全に泳げる海へと蘇ったようです。
また、半年前は違法に建てられていた建築物約200棟は、ほとんどが持ち主によって自主的に解体されました。
今月26日までには道路の補修工事も80%近くが終わる予定となっています。
しかしながら、ボラカイ島全体の完全な再生までにはまだあと2年ほどかかると見込まれていいます。
再生されたあとのボラカイ島では、さまざまな新しいルールが適用されます。
内燃エンジンを使用する交通輸送の制限、使い捨てプラスチックの禁止、ビーチでのデッキチェアやテーブルの設置の禁止、マッサージなどのサービス提供禁止、軽食や飲み物の販売禁止、ボラカイ島の名物となっているファイアーダンスには灯油を使う松明の代わりにLED証明を使う、などなどです。
また、海岸から100メートルの範囲を遊泳禁止区画に指定し、取り締まりを強化していく方針です。
ファイアーダンスがLED証明、というのはなんだかおかしい気もしますが・・・
それほど今回の環境破壊が深刻だったということでしょう。
フィリピンの環境相は、こういった環境改善対策を続けていくことで、ボラカイ島は完全に再生し、世界最高級のビーチリゾートをもう一度取り戻すことができると話しています。
来年には再生作業が一旦完了する見しで、ドゥテルテ大統領の訪問も予定されています。
今月26日からは少しずつ観光客受け入れの数も増やし、閉鎖を段階的に解除していくそうです。
過去半年間でボラカイ島に行けなかった人には大変楽しみですね!
日本人観光客はまだまだ少ない島ですが、フィリピンを訪れるなら絶対に一度は訪れて欲しい場所です。
新しく綺麗になったボラカイ島の青い海と白い砂浜をぜひ体験しに行ってください。
思わず息を飲むような、キラキラと光る海岸で、最高の休日を過ごせるはずです。