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フィリピン中央銀行が仮想通貨発行を検討


フィリピンでは今、仮想通貨が急速な勢いで普及してきています。

主にビットコインが使われており、出稼ぎ労働者からの外貨送金において手数料が大幅に節減できることで、大きな経済効果を生んでいます。

最近では、カガヤン経済特区で仮想通貨取引所の営業を許可するなど、フィリピン政府も仮想通貨の浸透に関してはかなり積極的な姿勢を見せています。

 

そんな中、フィリピン中央銀行も、デジタル通過の発行を検討しているそうです。

フィリピン中銀の総裁であるネストル・エスペニリャ氏は、他の国でのデジタル通過の発行状況や、その他の金融システムにどんな影響が出るかを、フィリピン中銀が調査していると明らかにしました。

 

この状況に際し、スイスのクリプトバレー・アソシエーションの代表セシリア・チェン氏は、「ブロックチェーン技術やデジタル通過の規制、マネタリーポリシーをまずは明確にすべき。実際にデジタル通貨を発行するのはとても複雑なことだ。」と述べています。

 

また、フィリピン・ブロックチェーン・アソシエーションの代表ジュスト・オーティズ氏は、フィリピン中銀が仮想通貨を発行することで、大きな利益が出ることを予測しています。

カナダではすでに中銀がデジタル通貨を発行しており、現金の流通が減り、マネタリーポリシーを改善する動きが出てきています。

フィリピンもこれに習い、通貨のデジタル化を進め、取引を現金ではなく電子化していきたいという目標を持っているとのことです。

フィリピン中銀は、これに向けて、ペソと仮想通貨を交換する取引所や事業者の規制を作り始めています。

また、最近ではICO(イニシャル・コイン・オファリング)に関するガイドライン草案を、証券取引委員会が発表しています。

 

ちなみに、フィリピン、カナダ以外だと、エクアドル、セネガル、ベネズエラ、マーシャル諸島といった国々が、合法的に仮想通貨発行へ乗り出そうとしているそうです。

 

フィリピンのみならず、世界中の金融システムが大きく変わっていきそうですね。

これらの動きを見ていると、日本はまだまだ仮想通貨に関しては遅れを取っているような気がします。