日本語ができるフィリピン人人材はいる?
フィリピンで事業を立ち上げる際、日本語が話せるフィリピン人の人材も欲しいと思うことがあるでしょう。
しかし、フィリピンは他の東南アジア諸国と比べると、日本語ができる人は少ないのが現状となっています。
というのも、フィリピンでは母国語のほかに英語を標準的に話し、それだけで特に困ることもないからです。
単純に、日本語の需要があまりないので、学ぶ人も少ないのです。
JLPT(日本語能力試験)の受験者数を見ても、フィリピン人は最も少なく、レベルも半数以上がN4(基礎文法のみ理解している限定されたレベル)で、日本語能力は全体的に低い傾向です。
N1(最も高いレベル)を受験しているフィリピン人は、受験者数全体のわずか4%となっており、最下位です。
といっても、レベルの高い日本語スピーカーがまったくいないわけではありません。
数は少ないですが、探せば見つかります。
ただし、数が少ないだけに、待遇もそれなりのものを準備しなければなりません。
場合によっては現地で日本人を採用する方が低コストで済むこともあります。
日本語ができるフィリピン人を探すより、タガログ語・英語ができる日本人を探す方が簡単かもしれないですね。
ちなみに日本語能力が最も高いのは中国、次いで韓国、その後に台湾が続いています。
フィリピンは歴史的背景の違いから見ても、英語が断然優勢です。
まだまだ日本語需要に追いつくには時間がかかりそうですね。