フィリピンのワトソンズが資生堂と提携
フィリピンに滞在していると必ず見かけるドラッグストア「ワトソンズ」。
シャンプーや石鹸などの日用品はもちろん、化粧品のバラエティが豊富なので日本人女子にもファンが多いお店です。
今回、ワトソンズは日本の資生堂と提携を結び、共同で商品開発などを行なっていくことを発表しました。
<ワトソンズとは?>
ワトソンズ(Watson’s)は1841年創設の、香港に本拠地を構えるドラッグストアチェーンです。
香港の財閥企業「ハチソン・ワンポア」の傘下である「A.S.ワトソンズ・グループ」のブランドの1つ。
現在アジアで最大のドラッグストアチェーンとなっており、香港はもとよりマカオ、タイ、中国、マレーシア、シンガポール、台湾、インドネシア、そしてフィリピンに店舗を展開しています。
さらに、アジアだけでなくトルコやエストニア、スロベニアなどのヨーロッパ諸国へも進出しています。
実に世界25の国と地域に15,000以上もの店舗を持ち、さらにECサイトによる販売も行なっており、年間利用者数は52億人にも達するそう。
<ワトソンズ × 資生堂の融合>
上記の通り、ワトソンズには圧倒的な数の店舗と販売のネットワーク、そして消費者のデータがあります。
そして資生堂には、自社のブランド力と研究開発力。
この2つの企業の強みが融合することにより、アジアを中心とする消費者のニーズに合った新しい商品やサービスを提供したい考えです。
<資生堂グループのアジア進出>
ワトソンズが最初に資生堂グループの商品を扱い始めたのは1987年のこと。
まずは台湾で販売がスタートし、現在はアジア地域に10ブランド以上が展開されています。
フィリピンでの化粧品事業拡大には以前から注力しており、2018年12月には「Shiseido Philippines Corporation(資生堂フィリピン)」を立ち上げました。
資生堂が100%出資する子会社「資生堂アジアパシフィック」と、シンガポールで化粧品代理店を展開する「LUXASIA」が合併して創られた会社です。
現在、フィリピンでの資生堂商品は代理店2社が運営・販売していますが、今後は「資生堂フィリピン」が全てのブランドを取り扱う予定で、2019年の7月に営業開始となっています。
<ワトソンズで「dプログラム」の独占販売>
今年4月には、中国のワトソンズで資生堂の人気敏感肌ライン「dプログラム」が独占販売されました。
dプログラムの売り上げは初月で予想を上回り、同ブランドの「アーバンダメージケア」ラインも今年7月に中国で発売予定となっています。
<フィリピンでのパートナーシップ>
今回のワトソンズと資生堂の業務提携では、以下のような計画が発表されています。
■ワトソンズ専用商品の共同開発
■フィリピンでの小売市場の拡大
■両社の強みを生かした社会貢献活動
■資生堂の「ジャパニーズ・ビューティ」を活かした商品、サービスの展開
<ワトソンズがますます便利に>
日本では知らない人はいない資生堂ですが、今後はフィリピンで買える商品がぐっと増えそうですね。
いつも使っている愛用品が海外で手に入るのは、ファンにとっては嬉しい限りだと思います。
また、日本のブランドがフィリピンで認知され、人気が高まるのも喜ばしいですね。
日本人旅行者や留学生にとって、フィリピンのワトソンズがますます便利になりそうです。