ドゥテルテ大統領人気の理由は政策ではなく人物像?


今月13日にフィリピンで行われた中間選挙では、ドゥテルテ大統領を支持する候補者たちが見事に勝利を収めました。

特に注目されたのは上院議員の選挙で、今回の当選者の中から次期大統領候補が出てくることになります。

ドゥテルテ大統領のダバオ市長時代の執事役クリストファー・ボン・ゴー氏、警察庁長官のバト・デラロサ氏、故マルコス首相の長女アイミー・マルコス氏などが当選しており、逆に野党候補は全滅するという結果でした。

反政府の立場で有名なメディア「ラップラー」によれば、野党が1つも議席を取れなかったのは1938年以来なのだそう。

アキノ前大統領の甥のバム・アキノ氏、元大統領の孫であり元自治相のマヌエル・ロハス氏などをはじめ、大統領を批判してきた野党候補者たちは、国民にも支持されなかったのです。

 

<続くドゥテルテ大統領の人気>

今回の選挙から見てもドゥテルテ大統領の人気が続いているのは明らかですが、選挙前の5月3日に発表された政権への満足度調査でも、国民から圧倒的に支持されていたことが分かっています。

国民の81%が政権運営に「満足」と答えており、ドゥテルテ大統領個人へ対しても79%が「満足」と回答していました。

どちらの数字も、過去最高水準となっています。

 

 

<経済成長はドゥテルテ政権の功績ではない?>

ここまで人気が続くのは、やはり彼が目に見える実績を残しているからなのでしょうか?

実はフタを開けてみると、貧富の差は依然として大きいままで、一般市民の生活自体はそれほど楽にはなっていません。

確かに経済成長は著しく、過去3年間で6%以上の成長率を記録していることは、世界的に見ても評価できることです。

しかし、この数字はドゥテルテ大統領が就任する前のアキノ政権時代と変わらない水準。

ドゥテルテ政権が功績を残したというよりも、OFW(海外出稼ぎ労働者)からの送金や、人口が爆発的に増えたことが、経済成長の主な要因なのです。

 

 

<公約は本当に果たされている?>

ドゥテルテ大統領が公約を果たしているのかどうかも、実は疑わしいとの声もあります。

インフラを早急に整備することを目標にしていますが、現在までには特に変化はなく、相変わらずひどい交通渋滞によって多額の経済損失が出ています。

最も目立っている麻薬撲滅政策においては、一部の人々は治安が改善されたと感じているようですが、1万人以上が司法手続きなしで殺害されたことに対する批判は依然として強く、さらに大統領の長男が麻薬取引に関わっているとの噂もありました。

また、中国との南シナ海をめぐる問題にも今のところ大きな発展はなく、曖昧なまま放置されています。

世論調査によれば、フィリピン国民が中国を良く思っていないのは明らかです。

強気な姿勢で臨んでいたかと思えば、突然友好的な態度を示すなど、一貫性のない外交が国民の不信感を買っていることも無視できません。

 

 

<功績と人気は比例しない>

ドゥテルテ大統領が人気なのは、彼が画期的な政策を遂行しているからではなく、どちらかというと彼のキャラクターや人物像が要因なのかもしれません。

これまで、フィリピンだけではないですが、政府が並べてきたのは”綺麗事”ばかりと言われています。

過激で大胆な発言が目立ち「フィリピンのトランプ」とも呼ばれるドゥテルテ氏ですが、自分の評価を気にすることなく思ったことをストレートに言う姿勢が、むしろ国民の気分を良くしているのかもしれません。

「こんなリーダーは今までいなかった!この人なら、もしかしたらフィリピンを変えてくれるかもしれない!」

実績はまだ出ていなくても、そういった期待を持たせることが非常に上手な大統領だと言えます。

 

 

<2022年、次期大統領は誰に?>

そんなドゥテルテ大統領の任期はあと3年。

2022年には次期大統領選挙が行われます。

有力な候補は、大統領の長女で現ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ氏です。

本人はまだはっきりと出馬を表明していませんが、その可能性はほのめかしています。

今のところドゥテルテ大統領は娘が出馬することを「認めない」としていますが、3年後にはあっさりサラ氏が当選しているような気もします。

あるいは、現在議論されている改憲が行われて、ドゥテルテ大統領自身が再度当選を狙うつもりなのかもしれません。

いずれにしても、これからの3年間でフィリピンがどう変わっていくかにかかっています。

彼が再選されるにしても、娘のサラ氏が当選するにしても、ドゥテルテ一族がこれまで通り支持される必要があるのです。

インフラ整備、汚職の払拭、貧困層の救済、雇用創出などまだまだ取り組む課題は山積みです。

変化の激しいフィリピンの政情から、目が離せなさそうですね。


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