フィリピンの交通渋滞は異常!
フィリピンの交通渋滞は、想像を絶するものがあります。
特に帰宅ラッシュになる16時以降の都市部は、15分の距離が1時間以上かかることもあり、フィリピン生活の難点の1つとなっています。
ショッピングセンターからもタクシーに乗るのに長蛇の列・・・なんていうのも日常です。
マカティに向かう唯一の幹線道路であるEDSA通りは、朝夕のラッシュの時間帯だけでなく終日渋滞しています。
この凄まじい交通渋滞が原因で、毎日30億ペソ(約80億円)、年間1兆ペソ(約2兆6000億円)の経済損失が生じていると言われており、事態は深刻です。
原因としては、道路へのインフラ整備が遅れていることが挙げられます。
不動産投資などにより都市部へ多くの人口が流れてきたものの、それに見合った開発が進んでいません。
また、フィリピンでは大雨による洪水などの自然災害が原因で交通が頻繁にストップしています。
排水システムも発達しておらず、地下鉄など道路を使わない交通手段も開発が遅れている状態です。
経済成長がめざましいものの、この渋滞と向き合いながら暮らすのは予定も立てづらく、住民の大きなストレスにもなっています。
さらに、フィリピンの人口増加はとどまることを知らず、今後この問題がさらに深刻化するのは明らかです。
BTS(バンコク・スカイトレイン)、MRT(地下鉄)、ARL(エアポートレールリンク)など車以外の交通網の発展が重要視されていますが、フィリピン政府は現在のところ具体的な対策を打ち出してはいないようです。