フィリピンの貧困層の子供たち
フィリピンといえばどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
高層ビルが立ち並ぶ経済都市?それとも常夏のリゾート?
私たちが日本のメディアで目にするマニラやセブのイメージだと、そういったものが多いかもしれません。
もちろん、そういった側面もあります。
しかし、貧困や格差が激しく深刻化している点も無視できません。
実際にフィリピンに行ってみるとわかりますが、かたや立派なスーツ姿で車に乗って出勤する人がいる一方、靴も履いていない貧困層の子供たちが路上でゴミを拾っている場面に出くわすこともあります。
こういった貧困層の子供たちは、学校へ行けないどころか、わずかなお金を稼ぐためにストリートチルドレンとなって労働させられています。
フィリピンでは、お金持ちがどんどんお金持ちに、貧乏な人はどんどん貧乏になっていっており、格差が大きくなっているのです。
教育が受けられないということは、当然高校や大学を卒業することもできません。
そして学歴がなければ良い仕事にも就けません。
こういった負のループがあるせいで、彼らはなかなか貧困から抜け出せずにいます。
また、フィリピン人はほとんどがカトリック教徒で、避妊や中絶が許されていないため、どんどん子供が産まれます。
人口の増加が著しいのにはこういった背景もあり、生まれてきても豊かに暮らせない子供がたくさんいます。
もしあなたが彼らに何かしてあげたいと思ったら、本人が参加できるボランティア活動に参加することもできます。
一緒にゲームをして遊んだり、食事を提供するといったものです。
これが根本的な解決にはならないかもしれません。
しかし、まずこういった状況があることを知り、現場で彼らと実際にコミュニケーションしてみるというのは、有意義なことではないでしょうか。