フィリピンのコンビニ「サリサリ」とは?
フィリピンに来ると、いくつも目に付く小さな商店があります。
「サリサリストア」と呼ばれる、いわばフィリピンのコンビニです。
サリサリストアは、フィリピン中の至るところにすごい数の店舗があります。
ローカルな地域だと、10メートル毎に見つけることができるような感じです。
サリサリストアで売っているのは、お米、小麦、お菓子、ジュース、コーヒー、お酒、ティッシュ、洗剤など、食品と日用品です。
防犯のために格子が取り付けられており、ものを買うときは中にいる店員さんに取ってもらいます。
サリサリストアを利用している顧客のほとんどは、フィリピンの貧困層の人たちです。
スーパーマーケットがあるにも関わらずこれを利用する理由は、小さな単位で売ってくれるから。
たとえばタバコであれば、1本からでも買えます。
しかし、この買い方は実は割高です。
サリサリストアの店員は、スーパーマーケットへ行って商品を仕入れ、それを小分けにし、少し割り増しして売っています。
それなのに、貧困層の人たちがわざわざ小単位でものを買う理由は、単純に大きなパッケージを買うお金がないからです。
本来ならばスーパーマーケットである程度まとまったパッケージのものを買ったほうが割安なのに、それらを買うお金が手元にないので、サリサリストアで小分けにされたものを買うのです。
「その日暮らし」のようなライフスタイルとは縁遠い私たち日本人にとっては、こんな買い方はしたくないと思うでしょう。
しかし、フィリピンでは経済格差からこのような構図が出来上がってしまっているのです。