2027年 開通するフィリピンの地下鉄
記者：（中村）
フィリピンで2月、鉄道の大型プロジェクトが相次いで着工された。27日にはマニラ首都圏の地下鉄敷設事業の起工式を開催した。同事業は、ドゥテルテ政権のインフラ整備計画「ビルド・ビルド・ビルド」のフラッグシップ事業75件の中で事業費が最大（約3,570億ペソ=約7,530億円）の案件で、同国初の地下鉄となる。これに先立つ15日には、マニラ市と南北近郊を結ぶ南北通勤鉄道の建設工事も開始され、両事業の完成によって首都圏の交通事情の大幅な改善が期待されている。
ニュース記事 参考サイト https://www.shimz.co.jp/company/about/news-release/2023/2022062.html
さて、フィリピンに地下鉄が出来るとどう変わるか？
■フィリピンに地下鉄が完成すれば交通渋滞の緩和
フィリピンの地下鉄が完成し、国民の移動手段に革命をもたらすと多くの人が信じている。この新地下鉄は、フィリピンの交通事情に大きな変化をもたらすと期待されているが、果たして本当に交通体系を変えるほどのものなのだろうか？今回は、フィリピンの新地下鉄がもたらす潜在的な影響について見ていきたい。
フィリピンの地下鉄がもたらすもの
フィリピンの地下鉄の主なメリットは、混雑を緩和できることです。公共交通機関を利用する人が増えれば、道路を走る車の数が減り、渋滞に巻き込まれる車も少なくなります。これにより、大気汚染などの問題が減少し、都市部に住む人々の生活の質も向上します。また、通常の地下鉄よりも利用しやすく、安全性も向上するため、通勤の魅力がさらに高まります。
フィリピンの地下鉄のもう一つの利点は、地球温暖化の抑制に貢献することです。化石燃料の使用を減らすことで、気候変動や環境保護に貢献することができます。また、国内各地を地下鉄で結ぶことで、さまざまな目的地へのアクセスも容易になります。
フィリピンの地下鉄の課題
フィリピンの地下鉄には多くの利点がありますが、課題も多くあります。第一の課題は、事業費である。約60億ドルと推定され、世界でも有数の高額な地下鉄システムです。このコストがネックとなり、必要な資金を確保することが難しくなる可能性があります。
また、新システムには安全面での懸念もあります。フィリピンは地震や洪水が多いことで知られており、地下鉄のインフラが損傷したり破壊されたりする可能性があります。さらに、誰もが利用しやすく、安全な地下鉄を実現するためには、相当な努力が必要です。最後に、地下鉄の成功は政府にかかっていますが、現在、政府が約束を守れる保証はありません。
おわりに
フィリピンの地下鉄は、国内の交通システムに革命を起こす可能性のある、非常に有望なプロジェクトである。交通渋滞を緩和し、より効率的な移動を実現し、さらには地球温暖化対策にもつながる可能性がある。しかし、事業費の高さ、安全性への不安、政府の支援の必要性など、克服すべき課題も残されている。しかし、このプロジェクトが持つ可能性は非常に大きく、フィリピンが大きく変わるチャンスである！