フィリピンの国旗に込められた意味と珍しい特徴とは?
国旗のデザインは覚えていても、そのデザインの意味まで知っていることはあまりないですよね。国旗の意味を知ることでさらに理解を深めることができます。フィリピンの国旗には、どんな意味が込められているのでしょうか?
フィリピンの国旗に込められた意味
フィリピンはルソン島を主島とし、大小7000以上の島からなる国。世界有数のリゾート地でもあり、自然豊かで美しいビーチでのマリンアクティビティなど世界中から人気を集めています。1897年に現在の国旗の原型が生まれ、発案者は1898年に独立宣言を行い、初大統領となったエミリオ・アギナルド。現在使用されている国旗は、1998年の新国家象徴法によって制定されました。フィリピンの国旗は4色で構成されており、それぞれの色の意味は以下の通りです。
青:高潔な理想
赤:国民の勇気
白:平和と平等
太陽:自由
3つの星:ルソン島・ミンダナオ島・ビサヤ島
太陽から伸びている8本の光条:フィリピン独立革命の際、スペインに対して最初に武器をとった8州
戦争中は国旗が上下逆さまに変化するフィリピン国旗
実はフィリピンの国旗には、他の国旗にはない特徴があります。それは国旗法により、戦時になると「国民の勇気」を表す赤が上になるように掲揚すること。上下逆さまにすることで、“国民の暮らしを守るために皆で立ち上がろう”というメッセージが込められており、愛国心を強調させるのだそう。
愛国心が伝わるフィリピ国家「最愛の地(Lupang Hinirang)」
フィリピン国歌は「Lupang Hinirang」という曲名で、日本語では「最愛の地」と訳されます。この曲はスペインからの独立宣言を行った1898年にジュリアン・フェリペによって作曲されました。1938年には英語に翻訳された国歌がフィリピン議会によって正式に採用。その後1998年の新国家象徴法によって、スペイン語でも英語でもなく、フィリピン語(タガログ語)による歌詞に統一されました。